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「そんなに不安だった？」
「ええ。あなたが僕でない雄と話しているときは苛立ちを抑えきれず、そのまま取られてしまうのかと焦ってしまいます」
「そんなことありえないのに？」
くす、と笑ってAは僕の後頭部に手を回す。そのまま引き寄せられて鼻先を擦りあわせると、ちゅっと軽いキスをした。探るように瞳を覗き込むと、もう一度キスをくれる。頭を抱き込んでつむじにも唇を落とされた。
甘やかな愛情で包まれてダメにされてしまいそうです。それすらも心地良いのだから、この人はずるい。
「ひとつだけ、ワガママを言ってもいいですか？」
「いいよ。なに？」
「マレウスさんとあまり話してほしくないです」
ぎゅうと腕の力が強くなる。返答がないから不安になってAを見上げれば、頬が赤くなっていた。驚いて呆ける僕に気付いたAは頬を隠すようにそっぽを向く。
え、可愛いんですが。
手を頬に添えてゆっくり僕のほうへ向けると、潤んだ瞳がゆらゆら揺れた。
「どうして照れているんですか？」
「や、だって……」
「だって？」
「嫉妬、されるの…嬉しくて……」
…………なるほど。そうですか。良いことを聞きました。嫉妬をしてもAは嫌がらず、さらに束縛のようなワガママでも嬉しいと。
これを活用しない馬鹿がどこにいる。Aもそんなことを言っていると、僕はどんどんワガママになりますよ。
どうしましょう。こんな可愛い番を放って他のことなんてできません。仕事を放棄して、このままAとイチャついてもいいのでは。
「A、僕を見てください」
「見てるじゃん……」
「一向に目が合わないんですが」
口を結んで僕を見たAは目尻を下げて困ったような表情をする。可愛すぎて困ります。こんな仕草をするから、他の雄が近付いてくるんですよ。
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
