番外編【嫉妬深い彼】 ページ23
side：フロイド
＊＊＊
ぐでん、とボールを抱えながら床に座り込む。Aはどっか遊びに行くって言ってたし、なぁんかバスケもやる気出ねーし。調子はサイアク。
とうとう後ろに倒れ込んで換気のために開かれたドアを見る。バッシュが擦れる音を聞きながらぼんやりしていると、見慣れた黒髪が目に飛び込んできた。
はやる心臓のままに飛び起きてそのまま駆け寄ろうとすれば、Aの隣に誰かが並んだ。ツノが生えてるあいつ。知ってる。あいつは……。
黒い感情が湧き上がる。
「おい、フロイド！どこへ行くつもりだ」
「Aんとこ」
「待て、まだ部活は……って、行ったか」
ウミヘビくんの制止を振り切ってAのもとに急ぐ。ジェイドが言ってたんだ。あいつにAを奪われるかもしれないって。
そんなやつと二人っきりになんかさせるかよ。オレのAだ。オレの番だ。奪わせるわけねーじゃん。
談笑しているAは足音に気付いてオレを見る。目を見開いた後、オレの大好きな笑顔を浮かべた。走るのをやめて大股で近付けば、Aも歩み寄ってくる。それでちょっとだけモヤモヤが消えた。
「フロイド、どうしたんだ？まだ部活のじか、っぶ！」
「Aが見えたから。ぎゅーってしたかったんだぁ〜」
Aを抱き寄せて甘い声で囁きながら、そいつを睨む。目が合った途端驚いて、それから微笑むそいつは余裕そうだった。
ムカつく。なにその笑顔。マジでお前なんかにAが靡くと思ってんの？
鼻をさすりながらオレを見上げるA。表情を変えて見つめ返せば、黒い瞳がとろりと蕩けた。
その目が一番好き。オレのこと大好きって伝えてくる目が。表情は変わらなくても、目だけはちゃぁんと伝えてくれる。
でもさァ、こいつと二人っきりはねーわ。マジでだめ。Aのオトモダチなんだろうけど。ただのオトモダチがあんな表情するかよ。
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
