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翌朝。アズールの隣で目を覚ます。まだ眠っているアズールの柔らかい髪を撫でながら目を覚ますのを待っていれば、くす、といきなりアズールが笑った。
「もしかして起きてた？」
「ええ。撫でられたときに」
「……起きたなら言ってよ」
むすくれて枕に片頬を預ける。尖らせた口にキスをして、アズールは上機嫌そうに笑った。釣られて笑うと、抱き寄せられる。
そのままベッドでイチャついていれば、ドアがノックされた。びくり、と肩が跳ねる。アズールは俺に大人しくしているように言うと、ガウンを羽織ってドアのほうへ歩いていった。
「はい、なんでしょう」
「ああ、ありがとうございます」
「ええ。分かりました。着替えて向かいます」
がちゃりってドアが閉まる音。詰めていた息を吐き出せば、ベッドが軋んだ。髪を掻き分けられて額にキスをされる。
差し出された手を取って起き上がった。
「談話室に来てほしいと言われました」
「じゃあ、着替えないとな」
「はい。……今日はずっと隣にいてくださいね」
「ふふ。うん、ずっと隣にいるよ」
綺麗な顔貌がふわりと緩んで、きゅうと胸が締めつけられる。軽くキスをして、まだ言っていなかった祝いの言葉を口にした。さらに緩んだ頬にも口付ける。
「……抱きたくなるのでやめてください」
「そう？じゃあ、やめとこうか」
「っ、最後にもう一度」
さっきと言ってることが違うじゃん。そう言って笑った。拗ねたように目を逸らすから、目元にひとつ、それから鼻先にも。額を合わせて薄青の瞳を覗き込むと、チラチラと熱が見え隠れする。
飲み込まれそう。なんて、安っぽいかな。
「主役は早く準備をしないと」
「……生殺しですか」
「せっかくのパーティーだ。楽しまないと損だろ？」
アズールの好物もたくさん用意したんだ。プレゼントも渡してないし。受け取ってよ。
そう言って腕から抜け出した。振り返って笑えば、ようやく動き出した。
「ハッピーバースデー、アズール。俺の、愛しいひと」
「ありがとうございます、A。僕の、唯一のひと」
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
