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満足そうに帰っていくユウくんたちを見送って、もうひと頑張り。
空いたテーブルを片付けて出来上がったメニューを運ぶ。単調な仕事だけど、今日は少し違った。ポイントを貯めようと躍起になっているお客さんからスペシャルドリンクやらなんやら注文が止まらない。
忙しさに目が回りそうになりながら、ひたすらホールとキッチンを行き来する。
そうしてようやく閉店時間になれば……。
「尾ビレが動きたくないって言ってる」
「さすがに僕も疲れました」
「こんなに忙しいなんて聞いてないですよ……」
「今日は大盛況でしたね。ポイントカードの導入は大成功です」
ウキウキしてるのアズール先輩だけだからね。本当に勘弁してよ。これはボーナスが出ないとやってられない。
革張りのソファーに身を投げて大きく息を吐く。視線を感じて顔を横に向けると、フロイド先輩が虚無って感じの顔をして僕を見ていた。
まじまじと眺める機会もなかったから無遠慮に見ていると、何を勘違いしたか、フロイド先輩はぐーっと顔を近づける。慌てて額を押しやると、元からなかった表情がさらに色をなくした。
「手、邪魔」
「いやいや、パーソナルスペースって知ってます！？」
「ハァ？いいじゃん。減るもんじゃねーし」
「減る減る！何かが絶対に減る！」
ぎゃいぎゃい騒ぐ僕をうるさいって一喝したフロイド先輩は器用に僕の手をすり抜けて、首筋に額をくっつける。ぐいぐい、と喉仏を押されて呻いた。
気が済んだのか、力を抜いてフロイド先輩は僕に覆い被さる。長い腕が首と脇腹に回ってぎゅうと絞められた。後ろで両手を組んでがっちりホールドされると、全く身動きが取れない。
「おやおや。フロイド、そこで寝るとAさんが困ってしまいますよ」
「いーの。困れば」
「……Aさん。フロイドの機嫌を損ねるようなことをしましたか？」
「そんなことしてたら、確実に絞め殺されてると思うんですよ」
誓って僕は何もしてないよ。フロイド先輩が疲れてるだけじゃないかな？
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怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございます！自分の手の中にあるとなお愛おしくなっちゃうんでしょうね……更新頑張りますねー！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - フロイドに抱きこまれて一緒に寝ちゃうの可愛いかよ…っ！と思わず顔面を覆いました笑お気に入りだからエンティティ様の加護じゃなくて自分の手で護りたいのかい？フロくん…獲物は逃さないでね…更新楽しみにしてます！しかしながら無理はなさらず！応援してます！ (2020年12月26日 22時) (レス) id: 2eef4b8e10 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - yozakura5011さん» ありがとうございま〜〜〜す！！ (2020年12月24日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
yozakura5011(プロフ) - とても・・・とても好きです・・・（鼻血） (2020年12月21日 0時) (レス) id: 87d7c098c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年12月12日 1時
