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今日はもうここまでか。収穫はほとんどなし。ただ……。
「…………んん？」
「ユウくん？」
「いや……う〜ん？」
首を傾げながらユウくんは考え込んでいた。何かが引っかかるみたい。
僕も、なんだかおかしいなとは思うんだけど。それが何なのか、見当が付かなくて……。
とりあえず解散ってことになって、散り散りになる。考えながらふらふらと歩いていくユウくんを見送って、僕は少し散策することにした。
──中庭。
手頃な木に登って太い枝に座る。
何なんだろう、この違和感。喉に小骨が刺さったみたいに鬱陶しい。何か……重大なものを見落としているような……？
ぼんやり遠くを見つめながら考えていると、見慣れたターコイズブルーの髪が視界に入ってきた。
あれはフロイド先輩？ご機嫌ナナメだ。さっき怒られてたからかな。
そう思いながら見つめていると、不意にフロイド先輩が僕を見つける。目があった瞬間、遠くからでも分かるくらい機嫌が上昇した。
そのまま走り寄った勢いで木に登る。葉っぱを揺らしながら僕の隣に座って、ニコニコ笑いながら話しかけてきた。
「トビウオちゃん、何してんのぉ？サボり？」
「あ、そっか。授業……」
「忘れてたんだ？いーけないんだ」
「フロイド先輩もじゃないですか」
今更授業に出るのも……。そう思ってサボることを決意する。怒られちゃうかな。
幹に寄りかかりながらフロイド先輩を見ると、腕を引っ張られた。
「ねーえ、トビウオちゃん。オレ、アズールに怒られてしょげてんの。慰めて」
「え〜？」
「頑張ってたでしょ、オレ。ほら、はやく」
仮にも敵なんだけどな。それを意に介さず、フロイド先輩はやれ慰めろだの頭を撫でろと言う。
言われるがままに手を伸ばして頭を撫でれば、ご機嫌そうに笑った。
「手ぇちっさ。こんなんで斧持ってんの？」
「そりゃフロイド先輩に比べたら小さいでしょう」
「ひ〜。こんなちっせー手とか、すぐ折れんじゃね？」
折らないでくださいよ、と冗談交じりに言えば、フロイド先輩はケラケラ笑う。
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怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございます！自分の手の中にあるとなお愛おしくなっちゃうんでしょうね……更新頑張りますねー！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - フロイドに抱きこまれて一緒に寝ちゃうの可愛いかよ…っ！と思わず顔面を覆いました笑お気に入りだからエンティティ様の加護じゃなくて自分の手で護りたいのかい？フロくん…獲物は逃さないでね…更新楽しみにしてます！しかしながら無理はなさらず！応援してます！ (2020年12月26日 22時) (レス) id: 2eef4b8e10 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - yozakura5011さん» ありがとうございま〜〜〜す！！ (2020年12月24日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
yozakura5011(プロフ) - とても・・・とても好きです・・・（鼻血） (2020年12月21日 0時) (レス) id: 87d7c098c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年12月12日 1時
