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ユウくんを庇いながら、魔法は積極的に身を挺して弾く。狭い場所で乱闘だなんて初めてだ。身動きが取りづらいね。
「ハァ、ハァ……。くそ、寮長クラスってのはこんなに強いのか！」
「これに懲りたら、契約書を盗もうなどと考えないことです」
「それより早くアトランティカ記念博物館に行ったほうがいいんじゃない？」
「タイムリミットは明日の日没まで。もう時間がありませんよ」
そうなんだよね。ああ、焦っちゃ駄目なんだけど。
とりあえずここは無傷で切り抜けてまた作戦を立て直さなきゃ。どうすれば……。
「ま、今からオレらにボコボコにされて保健室で寝てたらもうタイムリミットかもだけどね〜！」
「そんなことさせるわけがないでしょ！」
「また来るぞ！」
僕がいるのにそんなことさせない！いざとなったら僕だけここに残ればいい。ユウくんたちは逃がすよ！
フロイド先輩がマジカルペンを振る前に床を蹴って接近する。ニタァ、と歪んだ口角。横から飛んできた水魔法を躱して下がる。
もう、ジェイド先輩が邪魔してくるから面倒だな。どうにか一対一に持ち込めればいいんだけど。
「クソッ、召喚魔法は得意じゃねーけど……出でよ、大釜！」
「おまっ、僕の真似するな！」
「昨日も言ったじゃん。そんなん当たんねーよ！」
「
変な方向へ飛んでいく大釜。金庫にぶち当たった瞬間、アズール先輩が怒声を上げた。
「フロイド！！どこに向けて魔法を打ってるんだ！金庫に向けて逸らすやつがあるか！！」
「あ、ごめーん」
「ああ、扉に傷が！！ダイヤルや蝶番は馬鹿になってないな！？……良かった」
ありゃ？仲間割れ？ちょうどいいじゃん。
こっそりユウくんを手招いて扉に近寄る。言い合いをしているフロイド先輩とアズール先輩は気付いてないみたいだ。グリムやエースくんたちにも耳打ちしてそろそろと扉を開けた。
「2人とも、落ち着きなさい。さもないと……彼らが逃げちゃいますよ」
「えっ？」
「えっ？」
「今がチャンス！アバヨッ、なんだゾ！！」
「にっげろ〜！」
引き留めようとするアズール先輩の声が聞こえる。待てって言われて待つバカはいないんだよ〜！
笑い声を上げながら鏡へと走り去った。
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怜(プロフ) - もち。さん» ありがとうございます！自分の手の中にあるとなお愛おしくなっちゃうんでしょうね……更新頑張りますねー！ (2020年12月29日 1時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - フロイドに抱きこまれて一緒に寝ちゃうの可愛いかよ…っ！と思わず顔面を覆いました笑お気に入りだからエンティティ様の加護じゃなくて自分の手で護りたいのかい？フロくん…獲物は逃さないでね…更新楽しみにしてます！しかしながら無理はなさらず！応援してます！ (2020年12月26日 22時) (レス) id: 2eef4b8e10 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - yozakura5011さん» ありがとうございま〜〜〜す！！ (2020年12月24日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
yozakura5011(プロフ) - とても・・・とても好きです・・・（鼻血） (2020年12月21日 0時) (レス) id: 87d7c098c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年12月12日 1時
