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33-2 ページ45

「ローズハートくん?それに……みなさんは、確か」

「はい。彼らは今回の事件の被害者です」

「学園長、俺たち被害者全員からお願いがあります。今回の大会、どうかサバナクロー寮を失格にせず出場させてくれませんか」


目を瞬かせる。出場させてほしいって本気?こんなボロボロになってるのに?
いや、ボロボロだからこそかな。これなら思う存分仕返しできるもんね。


「なんですって?つまり……彼らを許すと?」

「アンタたち……」

「いいや、許すわけじゃない」

「サバナクロー寮に欠場されると、気兼ねなく仕返し出来ないからな」


やっぱりか〜。そうなるよね。こんな絶好の機会、逃すわけにはいかないでしょ。

リドル寮長が私闘は禁止だから、と腕を組む。トレイ先輩は意地悪そうな顔をするから、思わず笑ってしまいそうになった。


「何があったかは知らないが、サバナクロー寮生のほうが俺たちよりボロボロみたいだしな」

「犯人が誰かわかった以上、むしろ俺たちが恨みを晴らすのにマジカルシフト大会は好都合、ってこと」

「レオナくん、前に自分で言ってたじゃん?試合中の攻撃は校則違反じゃないって」

「伝統ある競技で私怨を晴らすだなんて普段なら首をはねてしまいたいところだけど……」


今回だけは目を瞑ろう、とリドル寮長が言う。学園長は少し考えたあと、サバナクロー寮生を見た。ボロボロの状態を案じて腕を組む。


「とくにキングスカラーくんは立っているのもやっとの状態では?」

「ふ………ふ、はははは!!ナメるなよ、クロウリー。手負いの草食動物を仕留めるなんて昼寝しながらだって出来る」

「言ってくれるな」

「俺は謝るつもりは毛頭ないぜ。この俺に謝らせたい奴は力尽くで謝らせてみろ」


いつものレオナさんだ。不遜で傲慢で。

嬉しくなって笑う。一番がどうとか、王にはなれないとか。僕にはわからないけど。こっちのレオナさんの方が好きだな。

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(プロフ) - もち。さん» ただいま戻りました!ちゃんと仲良くなれるといいんですが……。ありがとうございます。頑張りますね! (2020年10月5日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - おかえりなさい!!お待ちしてました!ジャックくんと主人公たしかにそりが合わなそう。勝負に対する考え方真逆ですもんね。どう関わってくるか楽しみです!応援してます! (2020年10月4日 17時) (レス) id: 5b70128490 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - akneさん» ただいま戻りました〜!これからも頑張りますので、どうぞよろしく! (2020年9月26日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
akne(プロフ) - お帰りなさい!無理せずゆっくりでいいですよ!いつまでも待ってます! (2020年9月25日 22時) (レス) id: b4edb87e83 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ポコポコさん» そのためのこの小説ですので……お楽しみくださいませ (2020年9月4日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月30日 3時

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