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裏話、そのじゅうはち ページ28

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4abfd60a5122/?p=A&ans=13の裏話です。

side:フロイド

***



少し目線を下に向ければ、黒髪の隙間から覗くピアス。話聞くだけの退屈な時間を紛らわしてくれる、特別なモノ。
オレが空けたってだけで嬉しくなっちゃうの、シャチちゃんは知らない。ほっとけば閉じちゃうけど、オレがずっとお世話してあげるからね。

触りたくなってシャチちゃんに抱きついた。耳朶を撫でると、シャチちゃんが身を捩る。


「こら、ちゃんと立て」

「もぉ、疲れた〜。支えてぇ、シャチちゃん」


甘えるように擦り寄った。シャチちゃんが帽子を押さえてくれるから、遠慮無く頬を寄せる。反対の頬をぺちぺちと軽く叩かれて、痛いなんて思ってもないことを言った。
そうすれば構ってくれるでしょ?オレに甘いもんね、シャチちゃんって。


「痛くしてない。ほら、きちんと立って」

「んん〜」


もうちょっとだけ。そう思ってシャチちゃんを抱きしめていれば、シャチちゃんを呼ぶ声がした。顔を上げてその声の主を見れば、ただのイソギンチャク。
シャチちゃんに助けて欲しいとか言っても無駄だよ。だって、シャチちゃんはオレらのだもん。お前らなんか助けるわけねーじゃん。

そいつが嫌いだって言うシャチちゃんに絞めるって聞けば、首を振られた。なんで?別にイソギンチャク1匹くらいいなくなっても変わんないよ?


「これから労働してもらうイソギンチャクだからね」


そう言うシャチちゃんはニヤリと笑っていて、ゾクゾクと背筋が震える。
大好きだな、その笑顔。獲物を狩るシャチみたいな獰猛な笑み。

オレにもっと見せてほしい。できるなら、他のヤツらに見せないでほしい。でも、そんなこと、シャチちゃんには言えやしないけどさ。

裏話、そのじゅうきゅう→←***



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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 0時

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