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side：ジェイド
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フロイドから噛みつかれたAは目を瞬かせて、そのまま大人しく僕の腕の中へ。ようやく触れた体温を逃すまいとAの肩に額を押し当てた。
もう一度聞きたい。“大切な人”だと、あの口から聞きたい。たった一言で、僕たちは舞い上がるんですよ。これ以上はないくらいに幸せになれるんです。
ただ1人に振り回されるなんて、僕らしくない。でも、それがAなら、いやじゃないんです。むしろ、Aならどれだけ振り回されても嬉しいと感じてしまう。
もっとワガママを言ってほしい。僕たちを頼ってほしい。対価はいりません。既に受け取っていますから。
Aが隣にいるだけで、それだけでいいんです。それ以外いらない。だから、お願いです。
「ジェイド？」
「A、好きですよ。貴方が思っている以上に、僕はAを愛しています」
「あいっ！？」
ひっくり返る声。表情が見たくて顔を上げれば、先程とは比べものにならないくらい真っ赤になっていた。まるで茹でられているようだと笑えば、小さく頬を膨らませる。
愛おしい。拗ねたように目を逸らしたって可愛いだけですよ。
Aの柔らかい頬に指を滑らせて、空気を押し出すように軽くつついた。空気を逃がすために小さく開いた口。そこから覗く赤い舌。目に毒だと視線を逸らす。
Aにとっては何でもない仕草でも、僕からしたら一つ一つが核爆弾のようで。早鐘を打つ心臓の音がバレないように笑ってみせた。
腕の中のAは少し力を入れれば、骨が悲鳴を上げるようなか弱い生き物。壊れないように、壊さないように。優しく触れれば人魚の僕とは違う、熱い体温。種族の差を突きつけられて胸が苦しくなる。
だからこそ、でしょうか。一瞬たりとも手放したくない。ずっと一緒にいたい。
「Aは結婚式を挙げたいですか？」
「え………え？」
「オレらの番になってくれるんでしょ？」
混乱しているA。好都合です。仮のプロポーズでもしましょうか。
抱えていたAを地面に下ろして、その前にフロイドと跪く。指輪も花束も、生憎持っていませんが。本当のプロポーズはまた今度するので、今日は言葉だけで。
「結婚しましょう」
「結婚しよ」
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雷蔵 - まじで文句多いかもしれないんですけど番外編おおくないですか？本編の方も読みたいので本編を優先してくれると嬉しいです (2月24日 17時) (
レス) @page1 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リザさん» ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります。今後もよろしくお願いします！ (2020年7月24日 14時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 毎日の更新ありがとうございます！私は、オクタが好きすぎてこの作品に出会えて本当に嬉しかったです！今後も更新頑張ってください！ (2020年7月23日 8時) (レス) id: 623608c67e (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - もっちりさん» ありがとうございます！！飽きないって言ってもらえて嬉しいです！オクタ最高ですよね！更新頑張りますので、引き続きお楽しみください！ (2020年7月22日 23時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり - もう、毎日毎日読み直してから更新待ってます...。何回読み直しても飽きませんし、オクタ箱推しにとっては美味すぎる！！好きですぅ！！ (2020年7月22日 21時) (レス) id: 955d1187a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月10日 15時
