魔力よりタバコをくれ 七本目【ツイステ】

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side：A

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ぎこちない3人。散々嫌いだと言っていた監督生が俺の身体を使っているものだから、今にも死にそうになっている。
ひとまず、元に戻ることだけ考えることにしよう。それ以外は後回しだ。


「監督生、あのキャンディってどこで手に入れたんだ？」

「サムさんのお店です。仲良くなりたい人に渡すと仲良くなれるってあったので、衝動買いしました！」

「ああ、あれか」


自分の顔を眺めるという不思議なことを経験しながら、そう話す。
確か、あのキャンディには4種類くらい効果があって、出る効果はランダムだったはず。今回は入れ替わりだったってわけか。

考えるついで、タバコを吸おうと思ってシガレットケースを手に取った。……待て。この場合俺はタバコ吸えるのか？
中身は俺だけど、身体は監督生のものだ。吸えない可能性の方が高い。噎せるのは嫌だし。やめておいたほうが良さそうだ。

シガレットケースを机に置いて、どうするべきか考えた。あのキャンディを使ったことなんてないし。誰かが使ったなんてことも聞かない。対処法はサムさんに聞いた方が早いか。


「ミステリーショップに行くしかないな」

「ええ！？もうですか！？もうちょっと楽しみません！？ほら、僕の身体自由にできるんですよ！！」

「興味ない」


そう一蹴して、3人を見る。唯一まともなアズールは俺と目が合うと、視線を逸らした。まあ、身体は監督生だし。それも仕方ないな。

だらけていたフロイドが突如立ち上がる。


「オレ行ってくる！」

「どういう風の吹き回しです？」


アズールはフロイドを見て、怪しんだ。まあ、フロイドは普段こういう面倒なことを積極的にやろうとしないから。怪しいとは思うけど。
俺や監督生が行ったらややこしいことになりかねないし。いいんじゃないか？

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