魔力よりタバコをくれ 七本目【ツイステ】

番外編【タバコを吸う3人】 ページ23

リザさんリクエストです。オクタの3人がタバコを吸うお話。

side：フロイド

＊＊＊



「見てみて〜！じゃーん！タバコ！」


ジェイドとアズールに掲げてみせれば、作業中の手を止めてオレを見る。Aと同じ銘柄はなかったんだけど。似たようなの見つけたから、買っちゃったんだよね。オレたちも成人したし、吸ってもいいじゃん。

包装を破いて2人に手渡した。


「僕たちも吸うんですね」

「あったりまえじゃ〜ん！Aとお揃い、嬉しいでしょ？」

「それはそうですが……」


火魔法を使って、Aがしてるみたいに火をつける。なんだっけ、軽く吸って火がつきやすいようにするんだっけ？
じじじって火がついて、若干苦いって感じた。でも、Aのを吸ったときより、全然苦しくない。なんで？

オレが投げ出したパッケージを拾い上げたジェイドは何かを読んでるみたい。そのとき、煙が目に染みた。しょぼしょぼして、目を開けていられなくなる。
Aはタバコ好きだって言ってたけど、これのどこがいいんだろ。苦いし、目痛いし。いいことないじゃん。


「タールは3mgですね。あまりキツくないタバコです」

「まじーよ、これ」

「そうなんですか？」


ジェイドもオレと同じように火をつけてタバコを吸う。アズールも吸った。眉を顰めてジェイドは煙を吐く。アズールは噎せちゃった。

Aがタバコ吸うとき、すんごいキレーなのに。オレたちじゃ、なんか違うね。まあ、オレたちじゃAと同じようにならないのは普通なんだけどさ。


「タバコはAが吸っているのを見るだけでいいですね」

「ええ。僕たちには似合いません」

「これ、Aにあげよーっと」

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