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首に手を伸ばすと少し怯む人間。なんだ、簡単じゃん。
やっぱり命の危険には逆らえないよね。本能だもん。

逃げろって囁く本能に従ってもいいよ。シャチちゃんに近づかなければ、こういうことにはならないって学習しろ。二度と近づかないようにそのちっせー脳みそに刷り込め。


「おやおや、フロイド。大事な客人を殺してはいけませんよ」

「………ジェイド、なんで邪魔すんのさ」

「このあとの計画が台無しになっては困りますので。さあ、監督生さん。これに懲りたら、Aに近づかないでくださいね」


最後に一睨みして、人間はホールに戻っていった。

あーあ、もったいない。あとちょっとで首に手が届いたのに。あとは絞めるだけだったのに。
白けるよな。オレ、悪巧みは好きだけど。こうやって遠回りすると、もどかしくて仕方ないや。


「全く。張り切りすぎるのもどうかと思いますがね」

「だーって嬉しかったんだもん」

「喧嘩売ってます?」


ジェイドに睨まれる。こえーって笑いながら言って、シャチちゃんを探した。

褒めてもらいたいな。ありがとうって言ってくれるはずだから。帽子取って待ってたら、頭撫でてくれるかな。ちょっとしゃがんで、お願いしようかな。


忙しなく動いているホールの中から、さらさら揺れる黒髪を見つける。
微笑んでメモを取ってキッチンに行く。そんな普通の行動がこんなにキラキラして見えるなんて、海の中にいたときには知らなかった。

キレーだな。かわいいな。ずっと見ていたい。


そう思ってれば、シャチちゃんと目が合う。目を瞬かせると、ふわっと笑った。きゅうって喉が締まる。呼吸だって忘れて、でも悟られないように笑い返した。


「顔が溶けそうですよ」

「だって、シャチちゃんすげー可愛いんだもん。オレ、泡になって消えそう」

「そんなわけないでしょう。さっさと働いてください」

契約と渡さない→←***



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(プロフ) - ララーサさん» ありがとうございます〜!更新頑張りますね! (2021年1月6日 17時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ララーサ - ヤンデレ最高♪僕的にはもっと狂ってほしいですね♪ (2021年1月6日 0時) (レス) id: 60e0ce23dd (このIDを非表示/違反報告)
ララーサ - ズブズブ、オクタ色に染まっていくのを見るのちょー楽しい♪男主君の性格が悪くなるのも面白すぎ♪ (2021年1月6日 0時) (レス) id: 60e0ce23dd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - パーソナリティーは殴りあわない!!さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2020年9月3日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
パーソナリティーは殴りあわない!! - えー!待って最高控えめにいってもどう足掻いても最高大好きです!応援してます!!! (2020年9月3日 7時) (レス) id: 0f8c4e7ebd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月6日 15時

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