温玉パスタと態度 ページ42
side：ユウ
＊＊＊
ようやくお昼休み。Aさんいるかな、と周りを見渡す。でも、見当たらなくて肩を落とした。
「ふわふわオムレツ！鶏肉のグリルにベーコンエッグタルト！！！！！！！！」
取って取って、と言うグリムを宥めて、鶏肉のグリルに手を伸ばす。すると、グリムの不注意で人に当たってしまった。
「お前がぶつかってきたせいで、パスタの温玉が崩れちまったじゃねえか！」
パスタの温玉くらいで……。
今日はついてないな、と肩を落としてエースとデュースに加勢しようとすると、肩を掴まれる。
天使の輪ができてる黒髪、切れ長の目。間違いなく、会いたかったAさんだった。
「俺の後輩が迷惑かけたみたいだな」
「A・マクミラン……！」
「い、いい行くぞ！」
顔色を変えて去っていく不良。さっきとは打って変わった態度で目を瞬かせていると、Aさんはどこかへ行こうとする。慌てて手を握って、引き留めた。
「おい、あいつ」
「ああ、朝日は拝めないだろうな」
周りの声も気になるけど…。お礼言いたいし！あと、一緒にご飯も食べたい！
そう思って、Aさんを見上げると、黒曜石みたいに深い黒色の目と目が合う。きゅう、と喉が締まって、思わず固まった。
「ユウ？」
困ったように笑うAさん。我に返って、口を開いた。
「ありがとうございました！さっきの！」
「ああ、うん。怪我がないようで良かった」
「あと！あの！ご飯、一緒に食べませんか！」
「あー、」
「シャチちゃーん！どこー！オレ暴れるよー！！」
Aさんの目が逸れる。寂しい、と思ったのも束の間、優しく手を外された。
「悪い、先約があるんだ」
「そう、なんですか。じゃあ、また」
悪い、ともう一度言うと、振り向いて歩いて行く。Aさんが通る道は人がすぐに避けて作るから、なんだか女王みたいだと思ってしまった。
男の人に女王はおかしいよね。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
