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そこに映っていたのは中性的な少年が火を噴く狸のような動物に追いかけられているシーン。次は大きな鏡の前に立っているシーン。
コロコロと変わっていく映像を見ていれば、ちょん、と肩を突かれた。
「こんなところに身一つで送られる、というのも不安だと思うんだ。だから、一つ。君の願いを叶えよう」
含みのある笑み。まるで願いは分かっている、と言わんばかりだ。
苛立ちを煙とともに吐いた。そして、またモニターを見る。
制服姿の少年は訳の分からない怪物に立ち向かっていた。彼はどうやら魔法が使えないみたいだ。
………………制服姿？嘘、だろ…。
「一つ聞く。俺、25なんだけど。あっちに行ったら、何歳になんの？」
「そうだね。16歳ってところかな。原作開始時でも17歳だろうね」
つまりはそういうことだ。未成年はタバコが吸えない。
……………………地獄か？
「願い、決めた」
「うん、なんだい？」
「タバコ」
「……んん？」
「タバコ、吸いたい」
ヤニカスからヤニとったら何が残るって言うんだよ！ふざけるな！カスしか残んないだろうが！
睨むようにそいつを見ると、困惑していた。先程とは打って変わっているその様子に、俺まで心配になる。
タバコがだめなら、何を願えっていうんだよ。見たところ、魔法がなくてもあの少年は大丈夫そうだった。なら、俺も魔法を使う必要はないだろ。
「……ふふ…ふふふ。あははっ！そっか！そうなるのか！」
突然笑い出すそいつは愉しげだ。そっか、そっか、と笑いすぎて出た涙を拭うと、そいつは手を合わせる。淡い光が手からこぼれ落ちていく。
幻想的だと見とれていると、そいつはんふふ、と笑って手を開いた。そこには銀色に光るシガレットケース。ご丁寧にジッポライターを収納できるようになっている。
「自動的にタバコは追加されるし、ジッポライターのオイルだって減らないよ。さらに、喫煙時には灰皿も出てくる高性能付き！いかがかな？」
「すげー嬉しい！便利だな！」
柄にもなく少年のように喜び、シガレットケースを眺める。
これでいつでもタバコが吸える！あとは嘘でもなんでも言って、喫煙の許可をもらえばいいだけだ。
おしゃれなジッポーを掲げながら眺めていると、そいつはニコニコとしながら、衝撃的なことを言った。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
