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勢いよく頷いた僕に、トレイ先輩は苦笑する。ケイト先輩も声を少し潜めた。
「A・マクミラン。あいつのことを説明するには一年前の入学式からだな」
「すげー大変だったんだよ」
はじめ、A・マクミランは闇の鏡に魔力がないって言われたんだ。ふさわしくないって。彼はそれが分かっていたみたいで、頷いてタバコを吸ったんだ。そしたら、闇の鏡が今度は魔力はあるのに、ふさわしい寮はないって。
闇の鏡を欠陥品扱いして壊そうとしてたな。
あー、そうだったね。人差し指に炎ともしてさ。オレ、すげーびっくりしたもん。
「次は、入学して一ヶ月くらい経った頃だったかな」
オレさ、ちょーど目撃してたんだけど。サバナクローの寮生だったかな。ほら、彼ってタバコ吸ってるじゃん。サバナクローは鼻が良い子が多いからさ、それはそれは嫌われてたわけ。あと、すげー目立ってたからね、彼。
まあ、いろんな事情込みでやっかまれてたわけだ。それで1つの計画が始まった。
彼さ、体付きだってそこまで良いわけじゃないし、数人で囲んで暴力しちゃおうぜってなったんだよ。で、どうなったと思う？
返り討ちだよ。あいつの魔法のトリガーとなるタバコを奪っていたのに。身一つでゴツい連中に勝った。
それくらいからかな。オクタヴィネルのやばーいやつらが彼に近づき始めたの。
「やばいやつら？」
「そーそー。今、A・マクミランと一緒にご飯食べてるでしょ」
「関わるのはオススメしない」
オクタヴィネルのやつらは距離を縮めるのがすごーく上手だったんだ。
まあ、A・マクミランが悪意には敏感で、それ以外には興味を示さないから。距離を縮めやすかったっていうのもあるだろうけど。
「じゃあ、なんでみなさん仲良くしないんですか？」
ふと湧いた疑問。2人の先輩は顔を見合わせる。
「“しない”んじゃなくて“できない”んだよ」
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
