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銀朱が烏羽色に変わり、手に光が集まったかと思えば、いつか見たレーザー銃が。標準を合わせて一閃。自然破壊も厭わず放たれたレーザーは木々を焼いた。そこにマグネの姿は見当たらない。
「京極さん、待って！あなたはまだ仮免も持っていない生徒！個性は使っちゃいけないって」
「非常時」
「え……」
「非常時に限り、私は個性使用が許されてる。文句ある？」
ぴらっとどこから出したのか、Aは紙を突きつける。そこには責任者の欄に根津の名前が書いてあった。
唖然とするマンダレイをよそに、Aは再び宙へ浮くと、取り逃がしたマグネを探す。そうして、はたと動きを止めると、考え込んだ。
相澤の指示を仰ぐほうが良いのか、それともこのままここで敵を拘束するほうが良いのか。敵がここにしかいないとは限らない。それは先ほど感じ取った緑谷の危機感で知っている。相澤だって、妙に焦るような気配だった。では、どうするか。
たっぷり数秒悩んだAはマンダレイにレーザー銃を投げる。
「それいるなら使って。私、相澤のとこ行ってくるけん」
「え？」
「じゃ」
それだけ言うと、マタタビ荘に戻る。
相澤が無事なことを確認したAは、その場に降りた。彼女を認識した相澤が一瞬優しげな表情をする。そして、捕縛布を引っ張れば、崩れていく荼毘がAを捉えて、楽しそうに口角を歪めた。
「見つけたぞ。異界の、大罪人」
「っ！」
目を見開く。なぜ、それを。どうして。問おうとしても、荼毘は既に泥になってしまっていた。
その秘密を誰にも言っていない。そのはずなのに、誰がそれを知り得るというのだろう。混乱する頭では何も答えは出ない。心配そうにこちらを見る相澤に、Aは首を振った。
誰にも言えるはずがないのだ。信じてもらえるはずがない。
「先生、今のは……！！」
「中入っとけ。すぐ戻る。……京極、力を貸してくれ」
「うん。いーよ」
走っていく相澤を追いかけるように、Aも移動を始めた。
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怜(プロフ) - 夜にラーメンを食べた罪人のモブさん» ありがとうございます！今後の展開がどうなるかはまだ決めてませんが、更新頑張りますので、今後もどうぞお楽しみに！ (2021年8月29日 6時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
夜にラーメンを食べた罪人のモブ - めちょめちょこの話面白いです！！！こっからの展開がものすごく気になります！！更新ほんま頑張ってください！！応援しまくってます！！ (2021年8月26日 5時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。頑張りますね！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 作者さま、おっけーです！面白いですからねー！ごゆっくり！！！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - レン。@人間失格さん» ヒロアカ映画で再熱しまして…頻度は少ないですが、こちらも少しずつ更新していこうと思っておりますので、お楽しみに！ (2021年8月11日 21時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2019年1月9日 22時
