ねむれるてんしさま【ブルーロック】 (ページ22)

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20.予期せぬオフ会ページ22

side 透凛

『…え、』

何で、その名を…！？分からない人の為に説明します、"しょっかくじろう"は私がゲームをするときに使っている名前です。

もちろん今やっているゲームも、透凛A改めしょっかくじろうとしてプレイしている。…だってネットで本名使うのって怖いじゃん。まぁ絵心さんに名前ダサいから変えた方が良いって言われたんですけどね〜ッ！！！許さない。

私が明らか動揺したのを見逃さず、凪さんは確信を持ったように言った。

「俺、しょっかくじろうさんのフレンドの『なぎたろう』…分かるでしょ、あんたがつけた名前なんだし」

なぎたろう、なぎたろう…エッ、なぎたろう！？

その名前なら確かに私がつけた。当時フレンドだった『なぎ』という名前の人が、チャットで名前をつけて欲しいと言ってきたのだ。

『つけた記憶がありますね…』

「でしょ？さっきそのゲームしてるの見て、装備似てるし本人かな、と思ったけど…まさかフレンドとこんな所で会う、なんて…」

『いや、私の方こそ驚いてます…まさかなぎたろうが凪さんだったとは…』

…え、会話終わったが？？？それだけ言いに来たってこと？？？ていうか御影さんは、あなた方セットでしょうよ。

そんな事を思っていると、後ろから御影さんが来るのが見えた。あぁ良かった、早く回収してください。

「おい凪、急にやる気出したと思ったら透凛さんに何か用だったのか？」

「透凛さんがしょっかくじろうだった」

「へー…え？」

御影さんは驚いたように動きを止める。分かりやすくビックリしてるな…。すると御影さんは驚きの言葉を口にする。

「しょっかくじろうってアレだろ？凪がフレンド全員切ろうとした時に唯一残した人」

『…へ？』

今度は私が驚く番だった。逆に怖い、何で私だけ残してあるの？

「うん…。だってしょっかくじろう、無駄に絡んでこないから普通にチャットする分には楽だし。それなりにランクあるから潜る時戦力になるし…」

『あ、ありがとうございます…？』

これ褒められてるのかな？取り敢えずお礼を言っておく。確かになぎたろうさんはめちゃくちゃ強いしたまにレア素材採りにいくの手伝ってくれるし、私も良いフレンドだとは思っていたけれど。これが相思相愛ってやつ？あ、違うか。

ちなみに何で食堂に来たのか聞いたところ、夕ご飯を食べに来ていたらしい。あぁ、食べてなさそうだったもんね。私としては選手にきちんと3食食べてほしいので、一安心だ。