destiny2 (ページ38)

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ar side

山田が風呂に入って少しすると、携帯が鳴った。

表示を見れば高木先輩からで。

大「もしもし。」

高『あ、もしもし、有岡くん？』

大「どうしたんですか？」

高「今日山田くん様子変だったりする？」

大「あー、なんかずっと上の空…って言うか…。」

高「うちの伊野尾が指輪渡したこと言っちゃったみたいでさ？伊野尾くん曰く山田が変なのそれのせいだって。ごめんって言ってた。」

大「あ…そうなんです……か……。」

高「有岡くんもそろそろ勇気出したら？グダグダしてると大事な人、傷つけちゃうよ？」

大「ｯ………すみません、ありがとうございます。ちょっと頑張ってみます。」

高「うん、応援してるよ。」

実は、プロボーズしたいことは前から高木先輩に相談してたんだ。

たまたま高木先輩もプロポーズするつもりだったらしくて、昨日“プロポーズしたよ”と連絡も来ていた。

俺はと言うと、なかなか勇気が出ずずるずると引きずっていた。

ほんとはもうちょっと前にしたかったんだけどね…。

だから高木先輩から連絡が来た時は正直焦った。

早く渡さなきゃ、と焦りを抱えたまま彼女会をしていた山田を迎えに行けば山田はずっと上の空で。

焦りに加えモヤモヤが増えた所でタイミングよくかかってきたのが高木先輩の電話だった。

まさか指輪が原因だったとはね……(笑)

俺はついに勇気を出して山田に指輪を渡した。

かっこつけてるけど実際心臓はバクバクで。

でも山田の頭から耳が飛び出したのを見て安心した。

この耳、無意識らしいから分かりやすくて可愛いんだよな。

大「山田、俺の指輪はめてくれる？」

山「ぅんっ……!!」

俺も山田に指輪をはめてもらって満足感に浸る。

そしてどちらからともなく唇が合わさって。

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初夜はとてつもなく甘い夜だった━━━━。