destiny2 (ページ34)

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※少し時制戻ります

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hk side

山田くんと伊野尾、そしてメテオが出て行って数時間。

もうすぐで日付を跨ぐと言うぐらいの時刻になった時、お店の裏口から物音が。

伊「光さん、ただいま帰りました～。」

光「おかえr………。」

鼻にかかったような声が聞こえて振り向けば、もちろん伊野尾と山田くんはいた…のだが……。

メテオの姿はなく、代わりに見知らぬ男性が立っていた。

メテオはどこ？その人は誰？色々な疑問が頭に浮かぶ。

そんな俺の胸中を察したのか、伊野尾が口を開いた。

伊「この人誰って思ってますよね？……………メテオですよ。」

光「は………？」

思わず変な声が出た。

いきなりそんなことを言われても………。

薮「驚かせてしまい申し訳ございません。伊野尾さんの言う通り私は紛れもなくメテオでございます。私は、山田くんと同じく獣人なんです。今まで黙っていたことを深くお詫び申し上げます。」

山「いきなり信じられないかもしれませんが、薮様は俺ら獣人のトップの方なんです。」

光「は……？いや、でも………。」

本人から聞いても全く納得が出来ない。

このメテオと名乗る人物は人間の名を“薮宏太”と言うらしい。

その後も色々説明してくれたんだけど………。

光「すみません…いまいちまだ理解できなくて……。」

薮「やっぱりそうですよね……。では、証拠をお見せします。」

未だ理解できない俺を前に薮さんは“証拠”を見せてくれると言う。

何が起こるんだろうと不思議に思っていると、薮さんの頭からぴょこんと犬の耳が飛び出した。

光「ぁ…………。」

薮「これで信じてもらえましたか…？」

その犬耳は間違いなくメテオのものだった。

これを目の当たりにした俺は薮さん＝メテオだと言うことを認めざるを得なかった。