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伊「やまだ〜。」


山「あ、伊野尾ちゃん!!」


高「やっほ〜!」


山「あれ…?高木先輩!!仕事は……。」


高「早退した。可愛い後輩ちゃんが困ってるって聞いたからさ。」


山「先輩……なんかすみません…。」


高「いいんだよ、気にしないで。」






夕方ぐらいになって病室に入ってきたのは伊野尾ちゃんと高木先輩。







高「大ちゃん…まだ目覚まさないか……。」


山「はぃ………。俺………ほんとにまだ大ちゃんの恋人でいいんでしょうか…。」


伊「大丈夫だよ。その事も今日ちゃんと光さんに話しな。」


山「光…さん……?」


伊「あぁ、店長のことだよ。」


山「そっか……。」


伊「不安?」


山「……ちょっと。」


伊「俺も一緒にいるから、ね?」






あれ、伊野尾ちゃんってこんなにかっこよかったっけ。


不安な気持ちを見透かすように声を掛けてくれる伊野尾ちゃんの言葉は何故かとても安心する。


幼馴染ってこう言うこと…なのかな………。






高「有岡くんは俺が見とくから安心して行ってきな。光さんいい人だから。」


山「ぇ……でも………。」


伊「ほら、たまには甘えてもいいんじゃない?」


山「ッ…………じゃ…じゃぁ…お願いします……。」


高「ふふっ、了解。」


山「ありがとうございます。」






俺の周りは優しい人ばかりで溢れていて、なんて幸せなんだろうって。


運命は残酷かもしれないけど、今は何故か心が温かかった。






そして…今日は全てが上手く行く気がしたんだ。

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2020年5月4日 20時

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