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ar side
歩いていると急に酷くなってきた雨。
自然と歩く足が速くなる。
山「俺ら傘持ってないし……。早く行こ!!」
そして山田の手が俺の腕を掴んだ時。
嘘……だろ……。
俺の目に入ってきたのは俺たちがいる歩道に向かって猛スピードで走ってくる車だった。
“山田を守らなきゃ”
そう思うと身体は勝手に動いた。
俺が押したことで地面に倒れた山田。
でも山田が倒れた所はきっと車が来ないであろう場所だ。
そして山田の無事に安心する間もなく俺は身体に衝撃を感じると同時に意識を失った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ym side
大ちゃんの手を握りながら俺は自分を責めていた。
これは…きっと俺の運命のせい。
やっぱり俺と付き合ったから大ちゃんは……。
今は一命を取り留めて寝ているけどもしかしたらこのまま……なんて思っては消す。
やっぱり…俺は大ちゃんと一緒に居るべきじゃないよね……。
俺のせいで大ちゃんは車に轢かれてしまった。
俺が居なければ大ちゃんはこんなことにならなかったのに。
俺は…どうするのが正解だったの…?
俺は…生きてちゃダメだった……?
山「…わかんないよっ………。」
俺の独り言は誰に聞かれる訳でもなく静かな病室に吸い込まれていった。
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2020年5月4日 20時