愛がなんだ。【4】 ページ22
T side
ゆっくりとモノを抜き、ぐちゃぐちゃになったゴムを捨てた。
当のミツはまだ、肩で息をしている。
T「ミツー？拭いてあげよっか？」
Ki「頼むわ…」
俺はミツが家に帰るまでに気持ち悪くならないよう、
丁寧に拭いた。
Ki「まじサンキュー」
T「いーえ！…戻ろっか。」
Ki「…そだな。」
ミツが個室のドアを開けたすぐ先に、ガヤが呆然とした顔で俺たちを見ていた。
…やっぱりな。
ミツは行為に夢中で気づいてないようだったけど、
途中で誰かがトイレに入ってきた。
そのときはミツの声はまだ個室の外に行き渡るような声では無かったのに、その人物は外に出ていこうとはしなかった。
昔馴染みのやつの声を、微かに感じたのだろう。
だから俺は、この人物はガヤなのではないかと思い、いつもより激しく突いた。
可能性は、2択だった。
歓迎か、拒絶か。
このタイミングは、ミツも、俺も、前に進むタイミングになるのでないかと思った。
ガヤが、ミツがゲイだと知り、俺達が付き合ってないという事実を受け入れることができれば、
正直この先ミツとガヤが付き合うのも時間の問題なのではないかと思う。
そのとき、俺は…
どうしよっかな。他の男探すかな。
ミツ似のゲイの子とかいないかな、なんて呑気に考えていた。
Ki「な…藤ヶ谷！？え、えっと、これは、その、、」
F「…お前らってそういう関係だったの？」
焦る北山を他所にガヤが俺に向かって聞いてくる。
T「…そうだけど？なに？」
あー、これは確実に一発くらう流れだな。
そりゃあ、大事なやつにヤリ友がいて、しかも男なんて知ったら殴るわな。
ま、そっからガヤが恋心に発展すれば安いもんか。
なんて思ってた俺は、きっと過信しすぎていたところがあるんだと思う。
F「…お前ら、ゲイかよ。
きめぇな。もうこれから飲み会に呼ばねぇわ。」
頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。
ガヤが出ていったあと、俺たちは何も考えられずに、ただ、唖然としていた。
ようやく思考が回ってきたころ、俺はなんてことをしてしまったんだと気づいた。
ミツの幸せを願ってる、なんて建前上思っておきながら、実はガヤに引かれることも願ってたのではないか。
偏見が未だに消えてないし、女ははべらかすし、アイツは相当クズだけど、
俺も大概のクズだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅろす��(プロフ) - Axionさん» コメントありがとうございます(^^)！Axionさんと話してからP北を書きたいという野望がずっとあったので＼(^^)／大丈夫です！北山さんは誰とでもカップリングが良すぎるので、浮気は当たり前です！！(笑) (2020年4月7日 23時) (
レス) id: c57f653152 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅろす��(プロフ) - ponさん» はじめまして、コメントありがとうございます(^^)！なんか北山さんと海人くん似てますよね(笑）北山さんって小さいから誰とでもお似合いになっちゃうのずるくないですか？？(笑) (2020年4月7日 23時) (レス) id: c57f653152 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅろす��(プロフ) - 陽さん» コメントありがとうございます(^^)！ジェシーといると北山さんいいようにされてますよね(笑)でもそんな北山さんも好き……！！笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: c57f653152 (このIDを非表示/違反報告)
Axion(プロフ) - ジェシ北・ニカ北見たいです！そして、P北結構楽しみです…(^^)【３】で海人くん出してくれてありがとうございます〜〜！←またもや他カプに浮気… (2020年4月7日 0時) (レス) id: fedc05ba37 (このIDを非表示/違反報告)
pon - はじめまして。Ki総受け厨なのでとても楽しませて頂いてます。わかります海人くん私も好きです！ジェシ北も、身長差がたまらないので是非(*^^*)よければニカ北も読みたいです♪ (2020年4月7日 0時) (レス) id: b2917bbe9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅろす�� | 作成日時：2020年2月15日 22時
