【鬼滅の刃】標的は元柱の巫女５【ハイキュー】

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影山side



『はい、はい。そうです。


ああ、なるほど。では本当に鬼とは全く関係ない一般人ってことですね』





ミーティング後、風呂に入って部屋に戻ろうとした時、廊下の奥から声がした。


Aが電話をかけているらしい。



『はあ、でも鬼が関係なくてよかったです。もし動きがあったら私、試合見えれなくなってたところでした』




暴れている男を見たとき、


俺は何もできなかった。あの時

怪我をするかもしれない、

怪我したら明日の試合ができなくなる

宮さんと勝負できない




そのことだけが頭にあった


だけど、


真っ先に俺たちの輪から飛び出して


走って言ったあいつの後ろ姿を見て

さらに怖くなった



あいつがまた大怪我をしたら


想像しただけで


血の気が引いた



あいつの一発の蹴りで男は動かなくなった


胡蝶さんとか他の隊士の人からも聞いた。あいつは強いと。

強いってわかっているのに

怖かった




『あれ、影山いたの？お風呂上がり？』




いつのまにか電話を終えて

俺の目の前に立っているAに若干驚きつつも

おう と答える



『明日、ユース合宿で一緒だった宮さん？って人となんだよね。
楽しみにしてる』



影「おう」


『あ、そういえばね、さっき』


影「なあ」



『ん？なに？』




途中で話を遮って言うことじゃないかもしれない



当たり前のことだけど




俺は、こいつと確かな約束が欲しい









影「指切りしようぜ」





『....はい？』



影「絶対に、大きな怪我をしないって、約束しろ」



こいつは強い。大丈夫だ。そう思っていても


やっぱり心配で心配で仕方がない


こんな気持ちになるのは生まれて初めてだ



絶対にいなくなって欲しくない奴なんだこいつは






『....怪我をしないっていう保証はできない。


でも、死なない約束ならできるよ』



影「そんなもの当たり前だ。絶対死ぬんじゃねえ。

それも含めて大きな怪我をすんなって言ってんだよ」


「死」を身近に感じているこの状況すらおかしな話だ。
信じたくもない


でもこいつは、そういう立場にいる人間だってことを

俺も理解はできている


だからこそ


約束をしたい




『わかった。

約束するよ。ありがとう』

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