百六十二話 ページ18
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私の大好きな可愛い娘へ
早速だけどこのお話から始めさせてもらうね。鬼と藤咲家の話よ。
大昔から、本家分家全て含めた藤咲家は鬼と戦っている剣士様を奉仕していたらしいの。
そして、鬼が好む”希血”の特性をもつ人間を助けるために独自で薬の開発が行われていた。
だけど、本家の人間は鬼に食い尽くされてしまった。
本家で残ったのは、藤咲A様という女の子だった。
彼女はまだ５歳ながらにして家族を奪われてしまった。
まだ心の純粋な女の子が、その歳で”復讐”を誓ったの
そして鬼を倒すべく鬼狩り様となった。
彼女は藤咲家のことについては何も知らなかった
だからこの家が本家を継いだ。
薬の開発が成功し、A様が希血であるという噂を聞きつけた
私たちの先祖様は、彼女の元へ向かった。
だけど、鬼はもう消滅していた。
その代わりに鬼狩り様のほとんどが戦いで無くなっていた。
A様もそのうちの一人だった。
希血の彼女は自分の体を毒化し、鬼の親玉を弱らせ勇敢に戦い無くなったそうよ
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あなたが生まれた時、まだ名前は決まっていなかった。
可愛い可愛い初めての子供、慎重に名前を決めたくて
役所に提出するギリギリまで考えようとお父さんと話をしていたの。
私が退院したあと、畳の部屋であなたを抱きながら名前を決めていた
その時、あなたは畳の部屋の刀のレプリカに手をずっと伸ばしていた。
目はまだ見えていないはずなのに、ずっと日本刀に手を伸ばしていたの
よっぽど気に入ったのか、畳の部屋に入るたびにそちらに目を向けていた。
その時、刀で戦っていたと言う鬼狩り様を思い出したの。
勇敢な女性になってほしい、その願いがあって
A様から名前をいただいたの。
そして、言葉を発するようになったある時から、あなたは
寝ながら話すようになった
その内容は全て鬼に関してのこと。
瞬時に理解したわ。
この子は、前世の記憶を持った子だって。
でも、ただ前世の記憶を持っただけの子ではないとわかったのはあなたが幼稚園に入った頃。
山に遊びに行った時、あなたは盛大に転んで
血を流したの。
それが初めての大怪我で、私たちも慌てて山の中で応急処置をしていた
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豆大福 - 部活のみんなの優しさが…！更新ありがとうございます！楽しく読ませてもらってます (2020年5月7日 14時) (
レス) id: 124730b04b (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - ドッキドキしながら読みました！！めちゃくちゃ面白いです。みんなに正体が明かされる瞬間が少し怖くもあり楽しみすぎます…！！これからも応援しています！ (2020年5月6日 22時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも面白く見ています！一回読むと病みつきになりますね！（どっかのコマーシャルかよ。）更新も早くて、ヽ(；▽；)ノこうなってます！wwこれからも頑張ってください！かなちゃんすこ！！！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: ef7e00567c (このIDを非表示/違反報告)
みつり(プロフ) - もう控えめに言って最高ですね。更新の速度も早いしいつもワクワクしながら見させてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 9454e35235 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノこれもうじき皆にばれるし夢主もかなりヤバイ状態じゃん(*;ﾟ;艸;ﾟ;) (2020年5月6日 21時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：総陽♪ | 作成日時：2020年5月4日 0時
