芒に月【 黒川イザナ 】

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「 できた！！ 」

『 もう、疲れた〜！！ 』



無事に3人は(ほぼ鶴蝶とイザナ)かまくらを作り上げた

Aの疲れた発言に鶴蝶がツッコミを入れようとするとそれを遮るかのようにイザナが喋った



「 オレらの国の城だ 」

『「 …“オレらの国”？ 」』

「 うん！ 」



3人はかまくらの中に入って国の計画を立てた



「 いいか？ これが極秘の計画書だ！ オレらは大人になるまでにこの計画を実行して最強の国を創るんだ！！ 」



計画書には、さからうヤツはみんな死刑などと物騒なことが書かれている



「 オレが国王で下僕のオマエは んー…そーだな…一個 中隊をあたえてやる！ 」

「 イッコ チュータイ？ 」

「 国のために戦うんだよ Aも戦うか？ 」

『 戦う！ 』

「 Aにはオレらがついてるし安全だな…！ 」



イザナは幸せそうにAの頭を撫でた



「 身寄りのない奴らをみんな国民にして居場所を作ってやるんだ 」



イザナの優しげな表情にAと鶴蝶は魅入ってしまった



「 国民よ！ 我に税金をおさめよ！！ ってな！ 」

「 ハハハ！ いーね イザナっぽい 」

『 うんうん！ 私も思った！ 』



Aと鶴蝶は顔を見合わせて吹き出した



「 だからオレたちはもう これから負けちゃいけないんだ 」

『 そっか！ じゃあ、私も強くなんなきゃ！！ 』

「 うん！ そーゆー事なら一度だって負けちゃダメだね！ 」



3人は どさっ と雪の上に寝転がって空を見上げた



『 国の名前は？ 』

「 うーん… そーだな… 」



イザナは少し考えてから横目でAと鶴蝶を見た



「 オレが三蔵法師だったら鶴蝶は孫悟空でAは朱涼鈴だろ？ 」

「 最遊記？ 」

「 王国の名は“天竺”だ！！ 」

『 天竺か…！ 』

「 きっといい時代を創れる！！ 」




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