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ダ ダ ダ ダ と施設の廊下を走る音が響き渡った
勢いを落とさずに扉を開けると屋根から ボトッ と雪が落ちてきた
「 「 『 雪だ!!! 』 」 」
一斉に大声を出した3人は同じ施設に住む少し歪な関係
王のイザナ 姫のA 下僕の鶴蝶
『 雪合戦したい! 』
「 おぉ、いいな! そうしよう! 」
Aは ねぇねぇ とイザナの袖を引っ張りそう言うと
イザナは少し顔を赤くして ニコッ と笑い合意した
こうして、鶴蝶の意見を聞かずに個人戦の雪合戦が始まった
「 ずりぃぞ イザナ!A! その線からオレの陣地って決めたじゃん!! 」
まだ雪合戦が始まって間もないうちにイザナとAが手を組んで鶴蝶に攻め込んだ
『 カクちゃんはバカだな〜! 』
「 そうそう、約束は破る為にあンだよ!! 」
その後、鶴蝶が負けを認めて雪合戦が終わった
それから3人は各々で雪遊びをしていた
そして、Aが大きい雪玉を転がしていると鶴蝶が不思議そうに声をかけた
「 A 何作ってんだ? 」
『 雪だるまだよ! 』
Aが ニコッ と笑顔で答えると鶴蝶は顔を赤くして …手伝う と言って2人で(ほぼ鶴蝶)雪だるまを完成させた
『 やっとできた! 私ホントよく頑張った! 』
「 作ったのほぼオレだろ!? 」
『 んー、どうだったかなぁ… 』
Aがとぼけた振りをすると鶴蝶は 恩知らずのヤツめ! と拗ねてしまった
しかし、長年の付き合いのAは鶴蝶とイザナが自分に弱いことに気が付いていた
Aは歩いて行く鶴蝶を追いかけて手を掴んだ
それだけで鶴蝶は少し顔を赤くするがAは、これだけじゃ終わらない
『 カクちゃん、ごめんね… 』
上目遣いを使い うるっ とした瞳でそう言う
当然 鶴蝶は顔を真っ赤にして簡単に許した
2人で手を繋いで雪だるまの元へ戻ると ムスッ とした顔でイザナが雪だるまの上に座っていた
それも雪だるまの顔を潰して
「 ひでーよ イザナ!! 」
「 俺も手伝おーと思ったら こわれちゃった 」
ニコニコ と笑って話し出すイザナにAが反撃をした
『 もう完成してたじゃん!! もういい! 私 カクちゃんと2人で遊ぶ!! 』
怒ったAを宥めるようにイザナは明るい声で鶴蝶の手を掴み歩き出すAに声をかけた
「 まぁまぁ そんな事よりさぁ かまくら作ろーぜ! 」
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頭ン中お花畑(プロフ) - 最高でした…(涙) (3月7日 23時) (レス) @page16 id: 67d18bea8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:帆 | 作成日時:2022年9月22日 23時