�� ページ9
.
｢俺はどっちでしょう？｣
｢フレッド｣
｢んぅぅぅぅ、ジョージ？｣
｢フレッドでしたー｣
12回目が終わった頃に満足したのか双子は椅子に戻ってきた。
結果はAの全問正解と、ロンの当てずっぽうで2回当たっただけだった。
｢Aすごいよ、ママでさえ間違えるのに！何で分かるの？｣
ロンからの賛辞をはにかみながら受け取って、Aはどう答えればいいのか悩む。
見分けがつくと言えばそうだが、正確にはフレッドが分かるのだ。
ただ、それを正直に言うほどAも子どもではない。
｢俺らには教えてくれてもいいんじゃない？｣
｢なんか見えないマークでもついてる？｣
｢そうね、たぶん･･･。私だけが使える魔法だわ｣
ジョージとフレッドに左右から詰め寄られても、Aは笑って誤魔化してその場をしのいだ。
そして、気づいてしまった自分の気持ちをハーマイオニーにだけ打ち明けることにした。
｢あのね、朝のことなんだけど･･･。私、フレッドが好きなの｣
午後の授業が始まる前、中庭のベンチにハーマイオニーと並んで座ったAは耳元に唇を寄せてそっと打ち明けた。
｢す、好き？｣
｢うん。フレッドと目が合うとなんかこう･･･ぶわって、身体の中で蝶々が舞うの！｣
｢それは･･･恋だわ｣
無駄に深刻そうに断言したハーマイオニーの言い方が面白くてAは笑った。
そう、これは恋だ。
だから双子をどうやって見分けているかなんて、正確にはAにも分からない。
本能がフレッドを教えてくれる、としか言いようがなかった。
｢私にはまだ恋がどんなものか分からないけど、Aを見ればいいモノって分かるわ｣
｢どういう意味？｣
｢あなたすごく可愛い笑顔だわ｣
20210926
Piper Rockelle
Perfect(フレッド＆ジョージ)→←Butterflies
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらたまコ(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます！とても嬉しいです＼(^^)／最後までちゃんと書き上げたいと思います！ (2021年10月3日 1時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - すごく好きです！更新楽しみにしています(o^^o) (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年9月24日 13時
