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どうせある事ないこと言われるのだろうと思っていたAの予想は、想像していたものとは全く違う事態になった。
2週間ばかりが過ぎた頃には、アンジェリーナは4年生どころが全ての学年の中から寮の垣根を超えて味方を作ったのだ。
｢被害者の会、ってそのまんますぎない？｣
｢新しくバッジつけてる人もいたわ｣
｢泥棒猫だなんて初めて聞いたよ｣
教室の移動をしながら、ハリー、ハーマイオニー、ロンの言葉にAは憂い気な溜息をつく。
｢私って罪作りな女だったのね･･･｣
｢A･･･本音を言ってごらんなさい｣
｢煽るんじゃなかったかな、って反省してます｣
どこに居てもヒソヒソと自分のことを話されているようでいい気はしない。
アンジェリーナの作った被害者の会とは、付き合っていた彼氏や、片思いしていた相手をAに取られた女子生徒がメンバーになっているらしい。
｢でもね、入学してから告白なんて1度もされてないのよ？｣
就寝前の談話室、同じテーブルでロックハートに出された宿題をしながらAが言った。
ちなみに今日の宿題は、ロックハートの本の感想を羊皮紙にまとめろというもので、ハーマイオニー以外の3人は書き始めから苦労している。
｢そりゃあ普段僕達といるし、ご飯の時とか兄貴達も一緒だから話しかけにこれないんじゃないかな？｣
｢あ、なるほど｣
｢そう言えば1年生の時にラブレターもらってなかった？｣
｢あぁ･･･そういえば｣
ハリーに言われてAも思い出す。
1年生の終わり頃、フクロウ便で届いたラブレターがあった。
｢名前は覚えてないけど、同じ学年のレイブンクローの子だったと思う｣
手紙を読もうと封を開けた瞬間にフレッドとジョージに取られたことも思い出す。
するとタイミングよく双子が現れた。
｢何の話？｣
Aと並んでいたロンを押し退けてソファに座ってきた双子に、ラブレターの話をすると2人は顔を見合わせて笑い始めた。
｢あの可哀想なヤツか！｣
｢ゲロゲロ吐いて面白かったな｣
｢･･･何したの｣
｢別に？飴玉にちょっと細工したのをプレゼントしただけさ｣
｢何でそんなことするのぉ｣
脱力するように語尾を伸ばしながら、Aはソファの背もたれに寄りかかる。
｢被害者の会に男子がいるのはあなた達のせいなのね｣
｢グレンジャー･･･｣
｢ハーマイオニー･･･｣
羊皮紙から顔を上げたハーマイオニーに、フレッドとAの声がそろって名前を呼んだ。
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しらたまコ(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます！とても嬉しいです＼(^^)／最後までちゃんと書き上げたいと思います！ (2021年10月3日 1時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - すごく好きです！更新楽しみにしています(o^^o) (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年9月24日 13時
