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｢違う！そうじゃなくて･･･あぁもう。俺ほんと最低･･･｣
｢やっぱり･･･｣
｢違うよ、俺が悪いんだ。俺が誠実じゃなかった、困らせてごめん｣
顔を上げて、Aを見るとあの夜のように潤んだ瞳で見つめられる。
暴れそうな本能を、フレッドは強い心で押さえつけた。
ちゃんと言葉で伝えなければと、口を開く。
｢あの夜キスしたのは、愛おしくなったから。俺テキトーだから、誰でもいいから付き合ってAへの気持ちを確かめようとしたんだ｣
｢え？｣
｢たまたまアンジェリーナに告白されたから、そうなっただけ。でもそれがAを悲しませるまで考えれてなかった、ごめん｣
怖がらせないように、そっと優しく名前を呼べばAの瞳は今にも涙が零れそうなくらい潤んでいる。
｢妹みたいだなんてもう思ってない、この意味分かる？｣
フレッドがそう言えば、ついにAの目から涙が零れた。
｢きっとお前を見つけた時から、俺は魔法にかけられたんだ｣
Aの涙を親指で拭いながら、フレッドは初めてコンパートメントで見つけたAを思い出す。
あの時、重たい荷物に困っていた少女がまさかこんなに自分にとって特別な女の子になるなんて思っていなかった。
マグル生まれのAが魔女じゃなければ出会うこともなかったのかと考えると、これは運命なのだと密かに思う。
｢好きだよ｣
その口元に軽く唇を寄せる。
いったん顔を離して、Aの顔を見て前回のような拒絶がないことを確認すると、さっきよりも長くキスをした。
｢夢じゃない？｣
｢もう1回する？｣
｢心臓が止まりそう｣
伏し目がちに言いながらAはだんだんと近づいてくるフレッドを拒むことはせずに、鼻をこすり合わせてから静かに瞳を閉じた。
20211008
Taylor Swift
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しらたまコ(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます！とても嬉しいです＼(^^)／最後までちゃんと書き上げたいと思います！ (2021年10月3日 1時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - すごく好きです！更新楽しみにしています(o^^o) (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年9月24日 13時
