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しかし、女子寮の部屋に戻るとAは1度大きく深呼吸してからハーマイオニーも聞いたことのないくらい大きな声ではしゃぎ始める。
｢見た？あのフレッドの顔！｣
ハーマイオニーはしばらく驚きで固まったまま、Aがベッドにダイブするのを見届けてから自分のベッドに座り込んだ。
｢シュンってしてて可愛かった！｣
｢･･･そうね、可愛かどうかは分からないけど｣
｢広間で話しかけた時、フレッドが笑う顔見たら泣きそうになった｣
｢･･･A？｣
ベットの上でクッションを抱いたまま膝を抱えて座るAを見て、ハーマイオニーは眉を寄せる。
｢なんであなたが泣くの!?｣
Aは、はらはらと落ちる涙を拭うこともせずに胸のつかえをとるように喋る。
｢フレッドが好き。時間が経てば忘れるんだと思ってたのに、別れるんだもん！そしたら、ずっと私のこと見てるんだもん！必死で忘れようとしてるのに！今日だってずっと、ずっと･･･横にいて･･･｣
怒ったような声が、だんだんとしぼんでいく。
｢ハグなんかしたら、私あの場で泣くことになったわ･･･｣
｢そしたらフレッドが慰めてくれるわよ｣
｢でもそれが女の子に対してか、妹にすることかが分からない｣
Aの思考回路がポジティブなのかネガティブなのか訳が分からなくなって、思わずハーマイオニーは溜息を漏らす。
｢じゃあフレッドがまた新しくAじゃない彼女を作ってもいいの？｣
｢･･･いや｣
｢なら｣
｢でも怖いの･･･。妹のままなら、フレッドはきっとずっと優しいもの。私あの目が好きなの、あの目にずっと映ってたい｣
｢そのセリフは私に言うものじゃないと思わない？Aがどうしたいのか、フレッドがどう思ってるのか2人でちゃんと話さなきゃ｣
｢それでダメだったら？｣
｢その時は私も一緒に泣くわよ｣
Aの肩に腕を回してハーマイオニーは抱きしめる。
それに勇気づけられた気がして、その日は同じベッドで一緒に眠った。
｢どうした？ずっとソワソワしてるけど｣
朝起きて談話室におりると、おはようの挨拶からずっとフレッドはAに付きまとっている。
AはAで話したいことがあるものだから、返事も上の空で昼食の減りもいつもより少ないので、フレッドはいい加減心配になって聞いた。
｢話したいことがあるの｣
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しらたまコ(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます！とても嬉しいです＼(^^)／最後までちゃんと書き上げたいと思います！ (2021年10月3日 1時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - すごく好きです！更新楽しみにしています(o^^o) (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年9月24日 13時
