Red ページ36
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｢本当に残って平気？｣
｢何回聞くの？だってポリジュース薬もできるでしょう？｣
｢それはそうだけど、フレッドもいるのよ？｣
｢もう平気、それに最近はフレッドっていうよりアンジェリーナ・ジョンソンの方が厄介だもの｣
クリスマス休暇の居残り組のリストに名前を書いたのはもう前のことだ。それなのに何度も確認してくるハーマイオニーにAは少しため息混じりに窓の外に目をやった。
休暇の初日、ホグワーツ特急に乗るために城を去っていく生徒達が城の外で団子状態になっている。
｢何で私あの人にそこまで睨まれるのかな？｣
｢･･･さぁ？｣
実はジョージを通して別れた経緯を聞いていたハーマイオニーは、曖昧に首を捻る。
そして話題を変えようと、Aを図書室に誘った。
｢どこ行くの？僕たち今からフレッド達と爆発スナップするんだけど｣
｢図書室に行くわ｣
｢･･･この休み中にも勉強するつもりかい？｣
Aはロンに答えながら、背中に刺さる視線に振り返りそうになる。
それを堪えて、ハーマイオニーを急かすようにして談話室を出た。
｢ねぇハーマイオニー、そろそろフレッドと普通に話してもいいと思う？｣
｢Aがいいなら、私は何も言わないわ｣
｢もう私あの視線に耐えれそうにないもの｣
Aが吹き出しながら笑うと、ハーマイオニーにも笑いがうつる。
｢そうね、ご主人様からずっとお預けをくらってる大型犬みたいだもの｣
さっそくその日の昼時、普段よりもがらんとしているグリフィンドールのテーブルの中にAがフレッドの姿を見つけると、すぐにこちらを向いたフレッドと目が合った。
｢隣に座ってもいい？｣
｢もちろん！｣
近づいてくる姿を驚いたような顔で見ていたフレッドは、Aに話しかけられてこれ以上ない笑顔で頷く。
周りにいたジョージ達はどこかホッとしたような表情で2人を見ていた。
｢A、こっちにきなよ｣
談話室に戻って夕飯が終わって、また談話室に戻ってきてもフレッドはAのそばを離れることはなく、今までの分を発散するかのようにずっと喋り続けている。
さすがにハーマイオニーは止めようとしたが、Aも楽しそうなので見守ることにした。
｢おやすみ、また明日｣
全員が揃って寮に戻ろうとした時、両腕を広げてハグを求めてきたフレッドに困った顔をしてAは緩く首を振る。
｢また明日ね｣
小さく手を振って、Aは階段を登って行った。
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しらたまコ(プロフ) - ひまわり。さん» ありがとうございます！とても嬉しいです＼(^^)／最後までちゃんと書き上げたいと思います！ (2021年10月3日 1時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり。(プロフ) - すごく好きです！更新楽しみにしています(o^^o) (2021年10月1日 18時) (レス) @page24 id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年9月24日 13時
