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｢どういうこと？｣
｢前に、だいぶ前だけど･･･、カメラのフラッシュが怖いっていう話してくれただろ。んで、夏にお前ん家に泊まった時ノーランがアルバム見せてくれたんだ。ディッパーがいた時は楽しそうに笑ってたな｣
親友で家族だった愛犬の名前をフレッドが口にした瞬間に、Aは小さく息を漏らした。
｢ディッパーのことがあってからのAの写真はニッコリともしてなかった。誕生日もクリスマスもバカンスも｣
｢そうね、1年くらいはそうだったと思うわ｣
｢休みがちだった学校もさらに行かなくなったとか｣
｢家庭教師をつけてもらったわ｣
辛い過去を思い出しながら、Aは新しく思い出したことを言うべきか一瞬悩んでから口にする。
｢そうよ、その頃に魔法に目覚めたんだわ。ディッパーが死んでから悲しくて大泣きしてたら部屋の中の物があっちこっちに飛び始めたの。また別の日に悲しくなって泣き始めたら、庭園の蕾だった花が一斉に咲いたのよ｣
｢そりゃキレイだったろうな｣
｢覚えてるのは、呪われたと思ったことだけよ。あの時、ディッパーのリードを放してしまった私に神様が呪いをかけたんだと思ってたわ｣
自嘲するようにAは口の端を上げた。
今なら考えすぎだと思えるが、当時は真剣にそう思っていた。
泣きそうになった顔はフレッドの指に持ち上げられる。
｢だから、ちっさいお前を笑わせてやりてぇなって思ってさ｣
｢･･･なにそれ｣
涙はにじんだが、それよりも先に吹き出してしまった。
申し訳なさそうな表情のフレッドの頭に垂れ下がった犬の耳が見えた気がして、Aの口元が楽しそうに上がるとフレッドも安心したように微笑んだ。
｢俺に出会う前のAを知りたかったんだ｣
｢すごい口説き文句だわ｣
明るい声でAは笑ってから、あくびをひとつして眠気を追い払うよう頭を振る。
それなのにフレッドの手が優しく頭を撫で続けてきた。
｢おやすみ｣
その夜は久しぶりにディッパーの夢を見た。
文句のつけようがない天気のいい空の下。
フレッドの投げたボールをくわえたディッパーがAの方へかけて来た。
20220510
Hanna Montana(feat. David Archuleta)
今週もう1本あげる予定です！
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
