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｢言っとくけどロリコンじゃないぞ｣
｢奥手なのね｣
フレッドが本当は唇にしたかったのだとAは気づいて、からかうつもりで意地悪く微笑んでから顔を近づけて唇を寄せる。
触れるだけの軽いものだが、最後にフレッドの下唇を舌先で舐めてから離した。
挑発とからかいが混ざったそのキスで耳まで赤くさせたフレッドの反応に、Aは満足気に笑う。
｢可愛いわ｣
｢･･･嬉しくない！｣
｢でも私は楽しい｣
クスクスと笑うAの肩が次の瞬間に跳ね上がった。
よく慣れているはずの、一瞬の眩しい光と重たいシャッター音。
｢僕のことは気にしないで続きをどうぞ！魔法薬のせいで小さくなったんですよね！Aさんの青春を記録するのは僕の使命だと思ってるんで！｣
いつの間にか近くにいた、悪気のないコリンの声に返事をしようとしたがAには出来なかった。
心臓はバクバクと激しくなる一方で、額には嫌な汗が浮かび始める。
｢Aさん？｣
フレッドのシャツを握りしめて俯いたままのAに不審そうに近づいてこようとしたコリンをフレッドが止めた。
｢ごめんな、今そういう気分じゃないみたいだ。悪いけどまた今度にしてくれよ｣
｢えぇ･･･さっきまで笑ってた･･･分かりました｣
小さな手の震えが全身に広がったように身体が落ち着かない。
呼吸の仕方も思い出せずに苦しさから出てきた涙と一緒にどうにかなりそうだったところに、フレッドの力強い腕が顔を胸元に引き寄せた。
｢大丈夫だ、俺の声聞こえるか？落ち着けよ、もう何にも怖いものはないぞ｣
フレッドのひどく優しくて柔らかな声音に、Aは握りしめていたシャツをさらに握って、聞こえていることを伝える。
｢そしたら息吸ってゆっくり吐け。ゆっくりでいい、上手だ｣
後頭部に置かれた手は強い力のままで胸元に押さえつけてくる。
言われる通りに深呼吸を繰り返し続けて、身体中にフレッドの匂いを染み込ませているような気になる。
｢落ち着いたか？｣
やっとはっきりとした頭で胸元から顔をあげてみると談話室は静まり返っていて、照明も暗くなっていた。
時計を見るといつの間にか就寝時間を過ぎている。
｢ごめんな｣
Aが謝るよりも先にフレッドがそう言った。
迷惑をかけたのは自分なのに、なぜ謝られたのかが分からずにAはフレッドを見つめた。
｢お前、そんくらいの頃写真が嫌いだっただろ。中身は15歳でも体は覚えてるんだな｣
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
