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Aも大賛成とばかりに頷いてくれたので正しい選択が出来たことに安心する。
｢アンジェリーナはすごく優しいの！｣
｢そう、ありがとう｣
ほんの一瞬、固まったような表情を見せたがクロエもにこやかに頷いた。
幼女姿のAはいつもより時間を気にして授業に向かったので、フレッドはクロエと自然と隣同士に座ることになる。
そのクロエがすぐに距離を詰めて移動してきたので、横にずれようとしたがジョージにぶつかって無理だった。
｢さっきはAがいたから、私とペアを組むの遠慮したんでしょ？｣
｢はぁ？｣
｢いいのよ、とぼけたフリしないで。でも出会ってしまったから仕方ないわ、これは運命だもの｣
うっとりとした表情で頬をピンク色に染めたクロエに見つめられているフレッドは、傍から見れば羨ましがられる状況にいるのだろう。
しかしフレッドは今すぐにでもこの場から逃げ出したい。
チラリと横目でジョージを見てみれば、見たことのないような苦そうな顔でクロエを見て固まっていた。
役に立ちそうにないなと諦めかけたその時、視界が急に真っ暗になる。
アンジェリーナの髪の毛だった。
｢なに？フレッドのこと誘ってる？Aの彼氏だって知らない？そんなわけないよね、アンタがこそこそ嗅ぎ回ってるの知ってるよ｣
鼻同士がぶつかりそうな程の距離でアンジェリーナがクロエにまくし立てると、食器同士が激しくぶつかる音の後で立ち去るクロエの後ろ姿が見えた。
｢真っ赤な顔で逃げて行ったわ｣
勝ち誇った顔で鼻を鳴らすアンジェリーナがこれほど頼もしく見えたことはクィディッチの試合以外で初めてだ。
｢人間怖すぎると動けなくなるもんだな｣
ジョージの呟きにフレッドも同意しかない。
クロエの座っていた場所にアンジェリーナが腰を下ろして呆れた顔で見てくる。
｢アンタ達ももうちょっと強く言いなさいよ｣
｢･･･怖かった。あれはスネイプよりもおっかない｣
ジョージの言葉にフレッドも何度も頷くと、アンジェリーナは呆れた顔でため息をついた。
｢やっかいなのに惚れられたわね｣
｢･･･俺が？｣
恐る恐るフレッドはアンジェリーナを見る。
さっきの一方的な喋りでクロエの王子様が誰なのか分かってしまったが、認めたくはなかった。
｢お前だろ、フレッド｣
｢アンタだわ、フレッド｣
両サイドからの揃った声に今度はフレッドがため息をつく番だ。
それをからかうようにアンジェリーナは笑った。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
