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｢抱っこして｣
｢･･･俺でいいの？｣
ジョージはフレッドをチラリと見てAに向き直る。
Aが頷くと、軽々と片腕で抱き上げられた。
視界が一気に高くなって、腰の抜けるような感覚にAは思わずジョージの頭に抱きつく。
｢A、前が見えない｣
｢びっくりしただけ･･･もう大丈夫｣
｢お姫様抱っこにする？｣
からかわれているのは分かったがAは全力で首を振って拒否した。
間違いなくこの幼女姿は目立つだろうにお姫様抱っこなんて、と思ったが充分にこの抱っこ姿でも目立っていた。
大広間に入った瞬間にその場の視線をいっせいに浴び、正面の教職員用のテーブルに座っていたマクゴナガルと目が合う。
｢A・テイラー！｣
ギョッとしたマクゴナガルの顔とその声量にAもギョッとした。
拡声魔法を使ったのかと思うくらいに大声で名前を呼ばれたAはそのままマクゴナガルの部屋へ呼び出される。
一緒にフレッドとジョージも呼ばれたということは、すでにこうなった犯人を決めつけているということだろうとAは思った。
｢何があったのですか｣
｢魔法薬の実験です｣
聞かれてフレッドがきっぱりと言い切る。
その悪びれない潔さにAは感心してしまいそうになった。
｢どうしてテイラーがこうなったのか寮監として聞く権利があります｣
｢先生！あくまでも同意の上ですが、私は中身を知らずに飲みました。聞いても教えてもらえなかったので｣
｢サプライズです｣
フレッドはニッコリと笑う。
マクゴナガルは額に手をやってため息を吐いたあとに、発言したフレッドを見た。
｢いつ戻るのですか｣
｢分かりません。1滴で1時間程度ですがAは小瓶で飲んだので｣
｢それでは解毒薬が必要でしょう。その様子だと作ってないのでしょうが。マダム・ポンフリーに頼まなくては･･･。縮み薬で間違いないのですね？｣
マクゴナガルがそう聞いても双子は笑顔で首を傾げるだけだ。
その様子に部屋中にマクゴナガルの深いため息が広がる。
｢何を作ったのですか｣
｢老け薬を作る途中で偶然出来たものなので分かりません｣
可哀想なものを見る目でマクゴナガルが見つめてきたのでAは微笑む。
同情されているのだろう。
｢･･･本当に小さくなって｣
ソファから投げ出されたAの床に届いていない足を見てマクゴナガルがもう一度ため息をついた。
20220323
DEAMN
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
