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｢お願いよハーマイオニー、あとはマグル学と占い学だけなの。この2つで試験が全部終わるのよ、ここから抜け出すのに協力して、ね？｣
胸の前で手を組んでAはハーマイオニーを見つめる。
たじろぐその姿にもう一押しだと思ったが、ハーマイオニーは頑なに首を振り続けた。
｢ダメです！大人しく寝ておいて｣
｢でも！試験が終わったらハグリッドの所にも行かなくちゃ！バックビークの再審理も今日だわ！気になってこんなところでじっとしてるなんて無理よ！｣
｢試験と健康どっちが大切なの！｣
正論を正面から振り上げられると、さすがのAもそれ以上言い返せない。
その代わりに閃いたフレッドが口を開いた。
｢逆転時計で昼飯の時間に戻って、倒れる前に俺を頼れ！戻っちまえばこの会話もグレンジャーは知らない｣
｢･･･何ですって？｣
｢フレッド！｣
ハーマイオニーの眉が釣り上がるのをAは見逃さなかった。唇が震えだして、目をいっぱいに見開いたハーマイオニーは噴火寸前になっている。
｢A!!｣
｢あぁもうっ！うるさいですよ！午後の試験が始まります！病人以外は出ていきなさい！｣
ハーマイオニーよりも先に怒りで噴火したマダム・ポンフリーが医務室から戻ってきた。
試験の言葉を聞いてハーマイオニーの顔色もさっと変わる。
｢どういうことなのか後できっちり説明してもらいますからね！｣
｢いいかA、ちゃあんとやるんだぞ。努力を無駄にするな｣
ハーマイオニーの顔が見えていないのか、見ようとしていないのかフレッドは顔色ひとつ変えずに病室から出ていった。
Aはマダム・ポンフリーに監視されながら、渡された薬を飲み干すとベッドの中に大人しく横になる。
｢フレッドのバカ･･･｣
恨めしげな声で天井に向かって呟いた。
元よりAは逆転時計を使うフレッドの案に乗るつもりはない。
戻ったところで自分が倒れる前にフレッドを見つけ、何と言えばいいのか。
その使い方はマクゴナガルとの約束に反してしまう。
それよりも問題はハーマイオニーにフレッドが逆転時計の存在を知っていることがバレたことだ。
｢あの、ハーマイオニーの、顔･･･｣
思い出してAは息を飲み込む。
人は本当に怒るとあんなにも顔が変わるのかと、Aは恐怖なのか熱から来る悪寒なのかどちらか分からないが震えた。
そしてそのまま眠りの中に意識を落とした。
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
