Afterglow(フレッド) ページ15
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フレッドはテラスの手すりにもたれて何度目になるか分からない溜息をつくAをじっと見ていた。
いよいよ明日からは新学期だ。
休暇を家で過ごした生徒達が帰ってきたおかげで談話室も賑やかになったが、その喧騒から逃げるようにして2人は必要の部屋がある8階まで来ている。
だが何度か試してみても扉は現れなかったので、テラスに出て陽がだんだんと沈んでいくのををぼんやりと眺めていた。
｢空気が悪いわ｣
｢そうか？｣
｢あの3人のことよ。あっちもピリピリ、こっちもイライラしてるわ｣
ハリーに届いた匿名のクリスマスプレゼントのおかげでハーマイオニーとハリーとロンの空気が過去最高に悪くなったことに、Aは滅入っているようだった。
｢俺だったら｣
Aの手の平が口の前に置かれて、仕方なくフレッドは言いかけた言葉を飲み込む。
｢フレッドはハリーの肩持つでしょ、ハーマイオニーの悪口も聞きたくないの。私はハーマイオニーの意見に賛成なのよ。もしあの箒に何か呪いでもかけられててハリーに何かあったらどうするの？｣
｢･･･けどアレがあれば試合に勝てるぜ？｣
｢試合とハリーの命どっちが大事なの？｣
そう聞かれればフレッドは黙ることが正解だと思って口を噤む。
その様子も気に入らなかったのか、Aは鼻を鳴らすとまた目の前の景色に顔を戻した。
そしてまたフレッドもその横顔から見える目元のクマに眉をひそめる。
Aがこの休暇中のほとんどを勉強に費やしたことを近くで見てきたフレッドの本音は、ハリーの箒の行方と同じくらいにAの体調が心配だった。
｢あのさぁ、昼寝しない？｣
思いつきで出た言葉だったが、もしかしたらとフレッドは考えた。
｢いいか？この辺を3回行ったり来たりしながら、何の部屋が必要なのか念じるんだ｣
｢それだけ？｣
疑わしそうな顔で振り返ってきたAに頷くと、Aは大袈裟に肩を落としてから壁の前をうろうろとし始める。
するとフレッドの思った通り、何も無かったはずの壁に扉が現れた。
驚いた顔のAの手を引いて部屋に入ると、こぢんまりとした部屋に2人で寝るのにちょうどいいサイズのベッドだけがあるシンプルな部屋だ。
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
