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Aが謝ると、フレッドの眉間にしわが増える。
口元はいっそうに引き締められて、Aにはそれが泣きそうな顔に見えた。
｢私のせいであなたを傷つけた｣
フレッドにされたことにAは傷ついたが、フレッドにはそれ以上の仕返しをしてしまった。
ジョージは心配ないと頷いたが、フレッドの様子からもう二度と許してもらえない気もする。
部屋の中は暖かいはずなのに、沈黙が続くほど体は冷えていく感覚に襲われた。
｢･･･俺はなんて言えばいい｣
｢え？｣
｢俺はまだお前が好きだ、ディゴリーには渡したくない。でも別れてほしいって言うなら頷いてやるしかない。お前にこれ以上嫌われるのに耐えれそうにないんだ｣
今にも泣き出しそうなフレッドの表情に、Aはこれ以上我慢できずに立ち上がって傍へ駆け寄る。
それ以上はAが動くよりも早く、フレッドの腕が伸びてきた。
縋るように抱きつかれ、胸元に顔を埋めるフレッドの頭をいっそう強くAは抱きしめる。
｢離さないで、私のことずっと好きでいてよ｣
目から零れた涙がフレッドの髪の毛を濡らした。
腕の中で頭が動くので少し力を緩めると、顔をあげて見上げてきたその目元の涙の筋に気づいてAは唇を落とす。
フレッドの腕に支えられて滑り込むように両膝をまたぐようにして座ると、今度はAが見上げる形になって、フレッドの瞳に懇願する自分の顔が見えた。
｢俺はずっとお前のものだよ。これまでも、これからも｣
泣き笑いに近いフレッドの微笑みに、Aはその首に腕を回して鼻を擦り合わせると吐息の熱さを感じ合う。
額をくっつけてAから優しくフレッドの下唇を甘噛みした後に、何度も角度を変えてはお互いの唇を確かめ合った。
セーターの中に入ってきたフレッドの手が悩ましげにへそのラインをなぞってくるので、Aはからかうようにフレッドの首筋に噛み付いた。
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｢私、正直もうダメなんだと思ったわ｣
｢俺のセリフだろ｣
ひとしきりじゃれついた後に並んで座りながらフレッドの胸元に頭を乗せたAは理由を問うように顔を上げる。
｢ホグズミードにディゴリーと行って、その後に話があるって言われたら最悪な想像しか浮かばない｣
｢ジョージったらちゃんと説明しなかったのね｣
｢どういう意味だ？｣
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しらたまコ(プロフ) - さらさん» 面白いと褒めてもらえて嬉しいです!!数ある中から出会えてもらえて感謝です！応援のお言葉を糧に更新頑張ります!! (2022年1月24日 16時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 時計さん» 伝わります、ありがとうございます！死の秘宝まで続ける予定ですよ！フレジョ推しのはじめてだなんて嬉しすぎます、、。ヤバいです、本当にありがとうございます！ (2022年1月24日 16時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - おもしろすぎます！久しぶりにこんなに楽しい小説を見つけました。応援しています！そして楽しみにしています！！！ (2022年1月18日 20時) (レス) @page19 id: 339793d87a (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっす、、エグいっす、、、（語彙力）この小説って死の秘宝まで書くんですよね？めちゃ大変ですね、、。作者様のペースで頑張ってください、、！追伸この小説見始めてフレジョ推しになってしまいました。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page17 id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - ホワイトチョコレートさん» コメントありがとうございます！だいたい週1ペースで更新してますので、これからもよろしくお願いいたします^^* (2022年1月10日 23時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年12月11日 23時
