Rの推理 ページ31
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アジトはもうすぐだとハヤトが言った。
明日には着くと。
野営の見張りをしてくれているハヤトの隣に、レイは座った。
｢レイさんも休んでください！｣
｢確認したいことがあるんだ｣
｢何ですか？｣
｢シスターがいるって言ったよな？｣
ザジが合流した時にハヤトの言った言葉がずっと引っかかっていた。
“あ、でもシスターの言うことにもザジは従うんですよ”
付け足すようなに言った言葉を、恐らく聞いたのは自分だけ。
エマはきっと聞いていなかったはずだ。
｢シスターのことですか？｣
｢名前は？｣
｢シスターはシスターなので･･･。そう言えば名前知らないですね｣
｢はぁ!?｣
｢いや、だってボスも他のみんなもシスターって言ってて｣
はぁ、と欲しかった応えが聞けずにレイは溜息をついた。
慌ててハヤトはレイの期待に応えなければと、しゃべりはじめる。
｢シスターもすごいんですよ！天使っていうか、女神っていうか･･･。とにかくそこで笑ってるだけで、子供達も笑うくらいなんです！ボスにも信頼されていて･･･｣
｢分かった、もういい。ミネルヴァさんは本部へ襲撃はしてないんだよな？｣
｢はい。本部の農園はまだだったと思います｣
ヒートアップしそうなハヤトを片手で制する。
シスターがAではないのかと思っていたが違いそうだ。
もし、飼育監を目指したなら本部に行くはず。
ミネルヴァさんが本部に手を出していないなら、シスターがAという線は無さそうだと、レイは僅かに落胆した。
＊＊＊
｢シスターお掃除終わったよ！｣
｢ありがとう｣
｢毎日お掃除してるけど、脱走者いつ来るの？｣
｢ボスが今日か明日か、って言ってたわ｣
｢シスターのお友達なんでしょ？｣
｢えぇ、そうよ｣
客室の手入れを子供達としていたAが微笑む。
｢私の大事な家族なの｣
｢ボス怒らない？｣
｢ボスが？どうしてそう思うの？｣
聞いてきた子供に視線を合わせたAが首をかしげる。
｢ボスとシスターはラブラブだから｣
｢あ！シスターが脱走者にとられちゃう!!｣
｢･･･ボス可哀想だね｣
数人の子供達が同調して｢ねー｣と言い合うのに、Aは声を出して笑う。
その時、客間の玄関に置いてある電話が鳴って、小走りで玄関まで行くと受話器を取った。
｢A？エマ達が着いたみたいだ｣
｢よかった｣
受話器越しに安堵の息をつく。
それだけ言うと受話器をAは置いた。
20190620
電話を設置してみました。
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おん - もうやめましたか…？ (2020年8月10日 14時) (
レス) id: 79df10e130 (このIDを非表示/違反報告)
レンリ - 戻って来て下さい！ (2020年8月9日 9時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - 更新お願いします！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - 新刊発売されてま〜す。続き楽しみにしてます。 (2019年12月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - もちもち桜餅さん» お返事遅くなってすみません(><)ちょうど再会編に手を出していたので、書き終わってからお返事しようと思っていました！無事に円満な再会を書けたので安心して読んでください(><) (2019年6月21日 1時) (レス) id: 579bce1089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2019年5月24日 1時
