22194とのあいさつ ページ19
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｢おはようアダム｣
｢22194･･･22194｣
｢えぇ、おはよう。22194｣
おはよう、ノーマン。
心の中で呟いた。
Aはアダムへの朝のあいさつにノーマンの認識番号を付け足すようにした。
｢A、今日は私についてきてくれ｣
午前のテストを終えて、部屋を出るとピーターが待っていた。
同じようなテストルームが並ぶ部屋の扉の前でピーターが足を止め、Aも止まる。
｢サプライズだ｣
ピーターがAの背中を押して、前に行かせたのと同時に扉が開いて現れた人物はノーマンだった。
｢え･･･｣
言葉を発したのはノーマンで、正確に言えば短い言葉の続きが出てこないかのようにしばらく2人は固まっていた。
｢なんだい。感動の再会って感じでもないのか？｣
どんな反応をピーターが期待していたのかは分からないが、Aの手を取って歩き出す。
｢君達に部屋を用意したから来るといい｣
ピーターに連れられて来られたのは、簡易的な会議などで使われる部屋だった。
2人を招き入れ、向かい合わせるように座らせる。
｢少し用事があるから、終わったら迎えに来るよ｣
Aにそう言い聞かせて、ピーターは出て行く。
しかしこの部屋には監視カメラもマイクもついていることをAは知っている。
ノーマンも気付いているようで、お互いに何を喋ればいいのか分かりかねていた。
｢元気？｣
やっと口を開いたのはノーマンだった。
｢えぇ、ノーマンも元気そうでよかった｣
｢こんなとこで会うなんてね｣
困ったようにノーマンが眉を下げて笑った。
｢いつから？｣
｢11月だよ。Aは？｣
｢私は4月から｣
｢それまではどこに？｣
｢他のところにいて、シスターになったのよ｣
お互いに注意を払い、深く掘り下げない程度に情報を出し合う。
間違いなく、この会話はピーターが別室で監視しているはずだ。
｢ピーターさんが私の面倒みてくれてるわ｣
｢そうみたいだね。Aが幸せそうでよかったよ｣
｢そうね･･･幸せよ。ピーターさん！どうせ見てるんでしょ？迎えに来て!!｣
突然、大声を出したAにノーマンが驚いて、程なくしてやって来たピーターは面白そうに口角を上げていた。
｢もうお終いかい？｣
｢えぇ、話すことも特にないですから｣
席を立ち、ピーターの背に隠れるようにして立った。
部屋を出る前、ノーマンを振り返ったAはあの日のように唇だけを動かした。
す、き。
気づいたノーマンは力強く頷いた。
20190611
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おん - もうやめましたか…？ (2020年8月10日 14時) (
レス) id: 79df10e130 (このIDを非表示/違反報告)
レンリ - 戻って来て下さい！ (2020年8月9日 9時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - 更新お願いします！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - 新刊発売されてま〜す。続き楽しみにしてます。 (2019年12月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - もちもち桜餅さん» お返事遅くなってすみません(><)ちょうど再会編に手を出していたので、書き終わってからお返事しようと思っていました！無事に円満な再会を書けたので安心して読んでください(><) (2019年6月21日 1時) (レス) id: 579bce1089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2019年5月24日 1時
