十三話 ページ15
「んー..そうだなぁ」
茅野さんは食べるのをやめて弁当をまじまじと見つめる。
「よしっ、夢野さんこれあげる」
差し出されたのは卵焼き。
橋でつかんで持ってくるからそのまま口に入れろというの!?
恥ずかしい...
でも茅野さんの善意を無駄には出来ないよなぁ
ええい! もうどうにでもなれ!
目をつぶって卵焼きを食べる。
「...ど、どうかな? 美味しい?」
あげてきたのはそっちのくせに、心配そうに私を見る。
少し可笑しい気もするが、そんなことは置いといて。
「...凄く、美味しいですよ」
「本当!?」
そう。凄く美味しいのだ。
卵焼きなんて最近つくっていないから、久しぶりに食べる。
そういえば、よくお母さんが作ってくれたな..卵焼き。
美味しくて、好物の一つだったのを思い出した。
「夢野さん? どうしたの?」
黙りこんでしまった私を心配するように顔を覗きこまれる。
「なんでもないです...ごめんなさい」
「...そっか。ならいいんだ」
そう言うと、茅野さんはお弁当を食べるのに集中してしまって、会話は無くなった。
そうこうしていたらチャイムが鳴って、
今日は、微妙な空気のまま終わってしまった。
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秋葉まこ - 雨飴さん» はいっ!お互い頑張りましょう!! (2017年9月24日 10時) (レス) id: 5673d41816 (このIDを非表示/違反報告)
雨飴(プロフ) - 「夕霧」さん» コメありがとうございます! 描写は頑張っていたのでそう言っていただけると嬉しいです! 自分のペースで頑張りますのでよろしくお願いします! (2017年9月24日 10時) (レス) id: 91eb9af7ae (このIDを非表示/違反報告)
雨飴(プロフ) - 秋葉まこさん» 早速来てくださったのですか!? ありがとうございます! そう言ってもらえて良かったです。秋葉まこさんも頑張って下さいね! (2017年9月24日 10時) (レス) id: 91eb9af7ae (このIDを非表示/違反報告)
「夕霧」(プロフ) - とても面白かったです!!。読みやすいし、描写もしっかりしていて、あと設定からおもしろいですし。これからも更新頑張って下さい (2017年9月24日 9時) (レス) id: c5d4c961eb (このIDを非表示/違反報告)
秋葉まこ - 自分のペースで頑張ってください!応援してます!! (2017年9月23日 21時) (レス) id: 5682f31475 (このIDを非表示/違反報告)
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