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その目はまたゆっくりと閉じようとしていた。
左「…ぅおいおいまてまて!!」
海「…?」
左「えっとそうだな…
名前を言え」
左馬刻は珍しく戸惑っていた。あの目を見たからだろう。そっとその目を前髪で隠した。
海「…なまぇ…」
少年は眠気に襲われながら答える。
海「…はくちゅう…かいり…」
理「…」
はくちゅう…
白昼…
白昼 芳雄?
理「もしかして…白昼芳雄…」
海「……?」
少年の目はみるみるうちに光を取り戻す。
海「なんで…お父さんの名前…」
銃「理鶯!知り合いだったんですか」
理「あぁ、あの人は恩師だ
軍人の心得を沢山叩き込んでもらった」
海「お父さんが…」
理「軍人を辞めてから連絡が途絶えている
いつか恩返しがしたいと思っていた
いまお父さんはどうしているのか、聞かせてくれ」
小官のせいだ。少年はここではないどこかを見つめて冷静に言った。
海「お父さんはこの世には居ません」
左「は?…それって」
海「迷惑かけてすいませんでした。」
少年はその言葉を合図に山をかけ降りていった。
左「おい待て!!
追いかけるぞ銃兎」
銃「分かってるよ!!」
恩師の他界
恩師の子を傷付けてしまったこと
理「すみません…芳雄さん…」
許されないことをしてしまった…
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作者名:月光 | 作成日時:2019年2月9日 9時