読心術とは如何なものか【第五人格】 (ページ4)

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No.2 紅茶と新衣装ページ4

「あっ。ごめんなさいなの……」

　朝から私はエマに紅茶を頭からぶっかけられた。幸い熱湯ではなかったため、火傷は負わなかった。

しかし着ていたシャツはビショビショ、肌に張り付いて気持ちが悪いし、白シャツだった所為か下着が透けているみたい。さっきからサベダーさんがこちらを見ている。

『今日は、黒か……えロ。目の保養になるわ』

　本当に嫌だなこの体質。
エマは謝っているが、感情からは嫉妬を感じる。これはキャンベルさん絡みだな。
治療だけでそんな嫉妬するか？乙女はよくわかんないな

　こんなに片思いしている人がいるのに、くっ付かないなんて不思議。荘園の七不思議つくってみようかな…なんて下らないことを考える。
　早く着替えよ。

「うわっ髪の毛もビショビショッスカートも濡れてる……シャツどうしよう最後の一枚なのに」

最後の一枚だった白シャツを籠にいれ、ため息をついた。

リッパーさんとゲームを行った時、背中の部分を毎回裂かれる所為で、シャツは、もう一枚もない。

どうしようと悩んでいるときに自室のドアがノックされた。
部屋着の上着とショートパンツがあるので
それを着て、出るとそこには、ナイチンゲールさんが箱を持っていた。

「やぁA。おはようこれ君の衣装だよ」

そう言い私に箱を渡すと、足早に去っていった。多分忙しいのだろう。

　箱の中身をベッドに広げると、お約束と言わんばかりに、丈が短い服が入っていた。
多分チャイナ服なるものだと思う……
　

　このあいだ范無咎さんがこんなのを持って共同スペースをうろうろしていたような……

あっ、これその時のじゃないか？
ナイチンゲールさんが買収されたなんて。
信じられない……

「なんで、サイズがぴったりなんだろう…」

チャイナ服は、驚くほどにぴったりサイズだった。いつもは、胸のところが突っ張って痛いのだけれど、今回はジャストサイズだった…怖っ