天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ9)

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第4話ブランキーなヤンキー弟④ ページ9

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その日の帰り道。

母に買い物を頼まれて商店街に寄った私は、ものすごい人だかりに気づく。

なんだ......？

近くにいた人に聞いてみると、どうやら新しくオープンした『プリンオブレジェンド』という店に行列ができているらしい。

伝説のプリンか......食べたい。

店員｢ただいま3時間待ちです。申し訳ありませんが、おひとり様1個でお願いします｣

3時間待ちでしかも1人1個！？
そんなに美味しいのか！

喉から手が出るほど食べたいが、プリン1個のために3時間も並ぶ気力はなかった。

『(早く帰らないと母さんにも怒られるし、仕方ない......)』

私は後ろ髪を引かれながら、その場を後にした。

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その翌日。
1限目授業の開始時刻が近くなっても、私の後ろは空席のままだった。

『(竜が休むなんて珍しい......。
尊人の方は時々サボるけど)』

すると我が兄、光輝が尊人に話しかける。
あ、ちなみにお兄ちゃんとも同じクラスだよ。

光輝｢今日、竜は休みっすか？｣

尊人｢あぁー、なんか寄るとこあっから昼から来るって言ってたな｣

光輝｢へぇー、どこに寄ってんだろ｣

尊人｢聞いたけど、教えてくんねぇんだよ｣

海司｢そういえば尊人さん、英語の特別テスト、相当勉強しないとヤバいっすよ｣

尊人｢ん......？｣

陸｢前に同じようなことがあって......そいつ、結果が出たその日に退学になっちゃったんですよ｣

尊人｢マジかよ！？今更退学になっても、カッコ悪くて元の学校には戻れねぇし......ほんと参ったわ｣

尊人はそう言いながら、頭を抱えた。

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