天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ40)

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第23話お兄ちゃんな竜③ ページ40

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不良たちが戻ってくるといけないので、みんなで先ほどの公園へ移動した。

竜｢なんでお前ら、ここに......｣

『竜の様子が気になって、後を尾ってたらお兄ちゃんたちと会って......』

光輝｢俺らも気になってたから、一緒に竜の後を追いかけたんだよ｣

陸｢そしたらあいつらに囲まれてるのを見かけて......｣

海司｢咄嗟に機転を利かせて『おまわりさん、こっちです！』って言ったのは俺だからな｣

海司が得意げに鼻を膨らませる。

竜｢そっか......。お前らのおかげで助かったよ｣

光輝｢あいつらに呼び出されたんだよな？なんで無視しなかったんだよ｣

竜｢来なかったら、明日学校に乗り込むって書いてあったんだ。明日は兄貴の大事なテストの日なのに......｣

竜、それで尊人にも何も言わずに......。

竜｢......｣

竜は私の方を向くと、怒ったような顔で言った。

竜｢お前、お節介にもほどがあるぞ。巻き込まれて怪我でもしたらどうすんだよ｣

『......竜だって、ひとりであんな大勢相手にして、何かあったらどうするつもりだったの？』

竜｢............｣

『尊人やご家族だって悲しむし、私だって......。
だから｢関係ねぇ｣とか言わないで！』

思わず感情的になってしまうと、竜は一瞬たじろいだように口をつぐんだ。

海司｢Aちゃん、かっけー！｣

陸｢今回はAちゃんの勝ちっすね｣

光輝｢俺もAの言うとおりだと思うぜ。こういう時は、もっと俺らのことも頼れよな｣

海司/陸｢そうそう！｣

3人の言葉に、竜は目を見開く。

竜｢......ったく、お節介野郎ばっかだな｣

憎まれ口を叩きながらも、竜の表情は優しかった。

竜｢まあ、お前らのおかげで面倒なことにならなくて助かったわ......ありがとな｣

竜は照れくさそうにお礼を言った。

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