第24話 お兄ちゃんな竜�� ページ41
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迎えた週末、出掛ける準備をしていると、お兄ちゃんが話しかけてきた。
光輝｢......どこ行くの？｣
『......ちょっと買い物』
光輝｢誰と？｣
『......竜と、』
光輝｢え、デート！？｣
『バカッ！ちがう！
竜と尊人だよ！！』
光輝｢なんだ、焦った......｣
一体、何にそんな焦ったんだ......。
早とちりが過ぎる兄を置いて、私はそそくさと家を出た。
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待ち合わせをした駅前で待っていると尊人と竜が向こうからやって来た。
しかし彼らだけでなく、その後ろに男の子と女の子がついて来ていた。
尊人｢よっ、A、休みの日なのにわりぃな｣
『ううん。あの......その子たちは？』
竜｢弟の仁と妹のいちごだ。ほら、お前ら挨拶しろ｣
仁/いちご｢こんにちは......｣
2人はもじもじしながら挨拶してくれた。
というか、4人兄弟だったんだ。
知らなかった......。
尊人｢じゃあ早速買い物に行くとするか｣
竜｢どこに行きゃあいいかな？｣
『ショッピングモールに行けば、多分いいものがみつかる思うよ』
尊人｢じゃあ行こうぜ｣
私たちはショッピングモールに向かって歩き出す。
いちご｢いちご、おねえちゃんとおててつなぎたい〜｣
ふふっ、可愛いなぁ...。
『いいよ、じゃあ行こっ』
いちごちゃんと手を繋ぎ、尊人と竜は仁くんを間に挟んで後ろからついてきた。
すると後ろから、尊人と竜が何かコソコソ話をしているのが聞こえてくる。
『......何か言った？』
尊人｢い、いや、なんでもねぇ｣
竜｢Aには関係ねぇ話だよ｣
仁｢うそつけー。今お兄ちゃんたち、お姉ちゃんがちょーかわいいって話してたよ｣
『えっ......？』
尊人｢バ、バカ！余計なこと言うんじゃねぇ！｣
竜｢お前、男のくせに口が軽いんだよ！｣
仁｢だってホントのことだもーん｣
仁くんが2人をからかいながら、走って行く。
尊人｢あっ、こら待て！｣
追いかけっこを始めた3人に苦笑しながら、私はいちごちゃんの手を引いて歩いて行った。
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作者名：akane__89 | 作成日時：2022年4月24日 11時
