天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ26)

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適当にやり過ごしてスイーツを取りに行こうと歩いていると、結城先生に呼び止められた。

結城｢天堂さん、ちょっと｣

『はい、なんでしょう？』

先生は私の目の前に大量に積み上げられたノートたちを置く。

結城｢すまないが、君に今日やったところの問題を全て採点してほしい｣

『え......私がですか？』

結城｢ああ。生憎、私はあることで忙しいのでね｣

『(あること......？？)』

結城｢じゃあ、頼んだよ｣

『あ！ちょっと、先生！』

そう言うと先生は走って......はいないけど、私が呼び止めても聞こえないフリをして早歩きでこの場を去ってしまった。
"あること"って、絶対髪のセットとかそんなだろ......。

せっかくのスイーツタイムが......。

それに何で私なんだよ・・・。
(結城｢君が特待生だからだ！｣)

というよりも......

『(この量、多すぎない......？)』

私はすっかり食欲をなくし、カフェテリアの隅っこに腰を下ろした。

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