天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ27)

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第13話不器用なアピール③ ページ27

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確か今日出題された問題数は10問。
1クラス辺りの人数はだいたい40人、かける全クラス......。

『はぁぁ......』

考えただけでも気が遠くなりそうだ。
溜め息まで出る始末。

しかし頼まれたからにはやるしかない......！

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しばらく採点をしていると、尊人と竜がやって来た。

尊人｢A、どうしたんだよ、元気ねぇな｣

『先生から今日の問題を全クラス分採点するように言われて......』

竜｢これ、全部か？すげー量じゃん｣

『仕方ないよ。私、特待生としていろいろ恩恵受けてるから......』

尊人｢そっか、お前もいろいろ大変だな｣

尊人はそう言いながら、手に持ったスイーツをスプーンですくって口に運ぶ。

尊人｢......おーっ！この『ナンテコッタ』、すんげぇうめえ！｣

竜｢兄貴、『パンナコッタ』だ｣

尊人｢どっちでもいいわ。竜、お前も食った方がいいぞ。メチャクチャ美味いから｣

尊人は竜の手を引っ張って、ビュッフェ台の方へ歩いて行った。

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頬杖をつきながらノートのページをパラパラとめくっていると、目の前にたくさんのスイーツがのったお皿が置かれた。

顔を上げると、竜が照れくさそうに立っている。

竜｢疲れてる時は、甘いもん食うといいらしいぞ｣

『......ありがとう』

竜......優しいな。

こっそり横顔を見つめていると、竜の頬がだんだん真っ赤になっていく。

竜｢そういやぁ、さっきOBのチャラい3人と話してたな。ああいうのがタイプなのか？｣

『全然！年上の彼氏はいいなーと思うけど、ああいう感じの人たちはちょっと苦手かも』

竜｢ならいいけど......ああいう奴らとは付き合わない方がいいぜ。苦労すっから｣

『うん、気を付ける』

竜、もしかして私のこと心配してくれてる？

そう思うと、なんとなく心がほっこりと温かくなった。

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