天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ12)

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第6話消しゴムのメモ① ページ12

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伝説のプリンを食べ終えた頃、尊人が戻って来た。

尊人｢竜、お前、どこ行ってたんだよ！｣

竜｢まぁ、ちょっとな。それより兄貴、Aが兄貴に勉強教えてくれるって｣

尊人｢ほんとか？特待生のAが教えてくれるなら、こりゃ『鬼に綿棒』だな！｣

『(綿棒......)』

竜｢兄貴、綿棒じゃなくて金棒だ......｣

鬼が綿棒を持っているところが頭に浮かんできて、思わず吹き出しそうになる。

尊人｢まぁ、そうとも言うな。
ともかく！A、俺、まともに勉強するなんて初めてだからよ......面倒かけると思うけど、よろしく頼むな！｣

『......うん』

気乗りしないままそう答えると、竜が口パクで『プ・リ・ン』と呟く。

『......私に任せなさい！』

尊人｢おう！｣

そう言うと、竜は満足げに小さく頷いた。

......こりゃあ大変だ......。

尊人｢竜、お前昼飯まだだろ？カレーパン、お前の分も買って来てやったぜ｣

竜｢サンキュー｣

あ、そういえば私お昼まだだった。

予定ではなっちゃんがじゃんけんに負けてサンドイッチを買ってきてくれる筈だけど......購買混んでんのかな。

おい誰だ今食いしん坊とか言ったやつ。
プリンは別腹に決まってるだろ。

夏実｢Aー、おまたせ。
はい、注文のサンドイッチ｣

『ありがとう、なっちゃん』

なっちゃんからサンドイッチを受け取る。

『購買混んでた......？』

夏実｢そりゃあもう、混み混みよ。
たくさんの人に囲まれて、押し潰されて......私さらわれるかと思ったわ｣

『(なっちゃんなら喜んでさらわれそうだけど......笑)』

夏実｢A、あんた今失礼なこと考えたでしょ｣

なっちゃんはやっぱり面白いなぁ。

そんなことを思いながら私はサンドイッチを口に運んだ。

んー、美味しい。

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