天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ22)

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第11話不器用なアピール① ページ22

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プリンスホールの中は大勢の生徒で埋め尽くされ、ものすごい熱気を帯びていた。

私はお兄ちゃんと尊人、そして竜を見たらもういいと思っていたので、ホールの端の方にいた。

すると誰かに肩をトントンと叩かれる......

『......なっちゃん！』

夏実｢えへへー、来ちゃった。
王子紹介、ちょっと興味あったのよねぇ〜｣

『なっちゃんからしたら漫画から出てきたようなものだもんね』

夏実｢そーゆーことっ！｣

なっちゃんは誰かを目当てとして来たというより、ただ単にビジュアルを楽しみに来たという感じだ。

夏実｢Aはやっぱり光輝くん？｣

『あぁ、うん......。
でも最近は京極兄弟ともちょっと縁があって......それもかな』

夏実｢あー！結局押しに弱いAは勉強教えることになったのね！｣

『あははっ、痛いとこつくなぁ。
......なっちゃんの提案、竜に先に取られちゃってさ。毎日放課後に教えてるよ』

夏実｢りゅ、竜！？
なに、いつの間に呼び捨てになったの！？｣

『え？前から言ってなかった？』

夏実｢言ってない！｣

見損なったぞAー！と騒ぎ出すなっちゃん。
マジか、なっちゃんには相談したつもりだったんだけど......なんて言ったらちがう！と断念された。

どうやら私は『京極兄弟の弟の方』と呼んでいたらしい。
今思うと堅苦しすぎて笑いそうだ。

まぁあの頃はまだ名前を知り合ったばっかだったし......言い慣れてなかったのも仕方ないか。

そんなこんなで盛り上がっていると、ステージ上に理事長が現れた。

ようやく開始の準備が整ったようだ......。

実相寺｢本日は『伝説の王子選手権』にエントリーした王子たちを皆さんにご紹介させていただきます｣

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